寂しさに追い打ちをかけるような寒い夜です。
あんまりにもつまんないので、温かい思い出の続きを・・・
西表島に行ってから1か月経ちました。
やっと完結編です(笑)
こんな山を越え・・・
こんな海を渡ってたどり着いた西表島。
(この二つの写真を使いたかったさ~)
「西表島」と言ってまず誰もが思いつくのは「イリオモテヤマネコ」でしょう。
見た? って聞かれたら まさか! と答えます。
ナイトツアーのガイドさん、移住して10年、ヤマネコ遭遇7回。
早朝ツアーのガイドさん、移住して2年、ヤマネコ遭遇0回
だそうです。
島に住んでもこれだけの確率ならば、ポっと旅行に行っただけでは無理でしょう(笑)
島で農業をやっている人は見る確率が高いとか。
肉食なので、畑や田んぼにいるカエルや虫を狙って出てくるそうです。
ヤマネコは探すものではなく、巡り会うものだそうです。
犬好きの私の前には姿をあらわさないだろうな。
猫好きの方はもしかしたら・・・?
なんかそんな気がする。 特にあの島では。
特徴は耳の先が丸いこと、目の周りが白い縁取りがされているそうです。
その個体数は100くらい。
すんごく少ないのね。
そんな貴重なネコちゃん。
国は全力をあげて保護に努めているようでして、ネコの島って感じでした。
道路の下をヤマネコ用のトンネルが通っています。
これが島の中のあちこちに。
その道路もヤマネコを発見し事故を回避するために、拡幅工事がされていました。
特に歩道が広い、広い。
住人何人なんだよ、この島は! 一日何人、この歩道を歩くんだよ!(笑)
もちろん道路の横には「子ネコ注意」の看板がずっと続いていました。
子猫ちゃんの事故率が高いらしいです。
それから家猫(普通のネコちゃん)にも制限があるそうです。
竹富町の条例で、飼い猫の去勢・避妊・マイクロチップの埋め込みが義務付けられているんですって。
野良のネコちゃんは捕まえられちゃうそうです。
飼い猫は飼い主に戻されます。
島の東部、大原港から上原港に向かう辺りが出没率が高いようです。
私のナイトツアーの時も、ネコちゃんを探しているような車も見かけました。
きっと私のような観光客が乗ってるんだろうな~
西表島にはイリオモテヤマネコ以外にも希少な生物が多数。
特に鳥はマニアには面白いようですね。
私が宿泊したホテルに、北海道・苫小牧からバードウォッチングに来ていた中年夫婦がいました。
島に来るのに丸一日かかったそうです。
私の中でルビーかーちゃん・・・と呼んでいました(笑)
このルビーさん(偽)は、ニワトリにも興味を持つらしく、ホテル近くの民家のニワトリを絶賛してました。
カンムリワシは何度か遭遇することができました。
小さいのね。
写真におさめることは難しいさー。
それとリュウキュウコノハズク。
フクロウの仲間みたいです。
あはは、どこにいるかわからんさー? って感じ?
夜のツアー、上のヤマネコトンネルがある道で、ガイドさんが見つけてくれました。
車の前をパーーーっと羽ばたき、電線の上にとまりました。
あとは朝のツアーの帰り、白い鳥が畑で朝食中でしたね。
この島にはシロハラクイナという鳥もいるそうです。
ヤンバルクイナは本島ね。
どちらもバッサバッサとは飛ばない鳥だそうです。
これはなんて鳥だだろう? 石垣島でみかけました。
青っぽいグレー、きれいな鳥でした。
それから蝶がいっぱい。
いっぱい見たのはリュウキュウアサギマダラ。
青くて集団で飛んでいるから、きれいなの~
浜辺に近い木陰の中、なんだかおとぎ話みたいな光景でした。
夜のマングローブの森の中で、たくさんの蝶が寝ていたことは、すでに書きましたっけね。
それからオオゴマダラ。
水牛で渡った由布島の蝶園で、サナギを見ることができました。
(産卵シーンまで見られました^^)
日本最大の蝶だそうです。
ピンボケでごめんなさい。
このサナギは金色なんですよー! 初めて見ました、知りました。
なんか縁起がいい感じさ~!
この蝶は石垣市の蝶に指定されているそうで、石垣島をドライブ中に見かけました。
イクさんいわく・・・ 「フワァ、フワァ」と飛ぶそうで、本当にそんな様子でした。
優雅に白い羽をひるがえしていきました。
あと見た動物は・・・
西表でも石垣でも牛はいっぱい。
石垣牛がブランド化しているそうですね。
由布島の水牛。
まゆちゃんと一緒に強制記念撮影させられました。
・・・ 買いました。
ヤギ。 あ、後姿ね(笑)
この子たちもあちこちでみかけました。
イクさんはヤギは食べたことがないらしい。 臭いらしい。
ヤギのチーズも死ぬほど臭いもんね。 きっと私も無理かな?
やっぱり私の目に入るのは、わんこたち。
ニワトリの横にいたワンコ。
西表島では犬は犬らしく、外で繋がれて飼われていました。
家族として家の中で一緒に暮らすのは都会の寂しい人間だけ?
まぁ、どこの家の子たちも元気よく声をかけてくれました。 あ、吠えてくれました(笑)
石垣島のワンコ。
イクさんのお友達の店の3姉妹?です。
左が次女のローラちゃん、右が黒ラブのモモちゃん。
黒ラブはもっちろん最高に可愛いんだけど、ローラちゃんがまたいい感じで人懐っこくて♪
ずっと遊んでいたかったです。
長女のラブちゃんとイクさん。
イクさんは少しワンコが苦手かな?
こんな感じで自然がいっぱいの西表島。
でも冬なので、全然生物は見られなかったようです。
夏はすさまじい勢いでヤドカリやら何やらいっぱい見られるようです。
この海と自然とオリオンビールしかない島。
何にもないところだけど・・・
意外と職はあるそうです。
ナイトツアーのガイド夫妻によると、お金持ちにはなれないけど、食べていくだけの仕事は十分にあるとのこと。
その代り、あれこれできないとダメみたいだけど。
ガイドさんも島に来てから船舶免許やらユンボの免許を取ったそうです。
島には何もないけど、その分だけ、子供たちは夢をしっかり持つそうです。
島には高校がなく、中学を卒業したら、石垣島や本島の高校に通う子供たち。
その時には将来の夢をしっかり抱えて島を出ていくそうです。
なんでもあるのが幸せとは決して限らない・・・と。
この話を聞いて、ブータン王国の「国民総幸福量」っていうの? 幸せ指数を思い出しました。
それもよくわかってない私だけど、要するに経済的な豊かさではない価値観を求めているんでしょ?
この島はもともとの住人は少なく(古くはマラリアの島だったし)、移住民がほとんど。
その自然を愛して求めてやってくるのだろうから、島で生きていく糧があれば幸せなんだろうな。
一攫千金を夢見てくる人もいないだろうし。
私は島の自然に大いなる魅力を感じるけど、やっぱり都会じゃないと生きていけない。
そんな私は、いっぱい働いてお金を貯めて、そして現実逃避に旅行に出かけるくらいのが合っているようです。
だから・・・
また行ってみたい、西表島。
そのいつの日かを夢見て、遠い島に思いを馳せましょう。
そうだ。
夜のマングローブの森で拾ったオヒルギの種。
台所でペットボトルの水の中に放置しておいたら、芽が出てきました♪
さて、どんなになるのかな?
暖かいところに移動しました・・・ 今頃やっと。
これで西表島・石垣島旅行記は完結。
自分の思い出のために、長々と書きました。
それくらい素晴らしい時間を過ごしました。
西表島の星砂が、心の中に埋め込まれかのように、島の思い出がキラキラしています。
そして最後に。
コテージの入り口に何匹かいたカタツムリ。
沖縄だから大きいのがいるのかと思ったら、小さいの!
(この島の生物は大きいか小さいか両極端。 カエルはアマガエルサイズのみ、大きいのは外来種だから駆除されるそうです)
仲間を歓迎してくれているかのようにお出迎えしてくれました。
島で見た中で一番可愛かった生き物です。
おあとがよろしいようで・・・(笑)