※今回の記事は、高森勇旗著「降伏論」(2023年 日経BP)を参考にしています。

 

 

「もらった年賀状の返信ができてない」

 

「頼まれた資料作成に取り掛かっていない」

 

「友達と行く予定の旅行プランを何も考えていない」

 

「あの人に言ってしまった一言が気になってしょうがない」

 

僕たちが日々生活する中で、面倒でついつい先延ばしにしてしまうことってありますよね?

 

この、先延ばしにしている問題のことを「未完了のタスク」と言います。

 

未完了のタスクには僕たちのエネルギーを奪う負の力があります。

 

未完了のタスクが蓄積すると、生産性が落ちたり気持ちが落ち着かなくなったり、色々な良くないことが起こります。

 

高森勇旗さん著の「降伏論」を参考に、未完了のタスクが僕たちの人生に与える影響を考え、未完了のタスクを片付ける重要性について書いてみます。

 

 

 

|未完了のタスクは思考や判断力を鈍らせる

 

僕の例でいうと、昨年夏に営業車両をこすって傷をつけてしまったことがありました。

 

本当はすぐにでも工場で修理を予約して直さないといけないのですが、代わりの営業車両の手配などが面倒で、毎日の業務過多を理由になかなか修理に出しませんでした。

 

上司も特に何も言わないしまあいいか・・・と思っていましたが、徐々に心の中にもやもやが溜まっていきました。

 

「実は上司は怒っているんじゃないか」

 

「でもこの仕事量の中余計な業務をこなしたくない」

 

「そもそもこすったのだって忙しすぎるからだ」

 

みたいな一人相撲な思考が日に日に増していく。

 

上司と接するときも、なんとなくいつも通りじゃない。

 

報連相もなんとなく滞る。

 

このようなことが繰り返されると、仕事中の集中力が低下し、やるべきことの優先順位がつけられなくなったり、頼まれたことを忘れてしまったりします。

 

こうして一日の生産性が少しずつ低下し、それが積み重なっていくのでした。

 

 

 

|ツァイガルニク効果

 

この現象は心理学では「ツァイガルニク効果」と呼ばれています。

 

以下、wikipediaの引用になります。

 

ツァイガルニク効果(ツァイガルニクこうか、英: Zeigarnik effect)とは達成できた事柄より達成できていない事柄・中断している事柄を意識している状態。

ツァイガルニック効果、ゼイガルニク効果、ゼイガルニック効果とも表記する。

~中略~

「人は欲求によって目標指向的に行動するとき緊張感が生じ持続するが、目標が達成されると緊張感は解消する」

という考えに基づき、心理学者ブリューマ・ゼイガルニクが

「目標が達成されない行為に関する未完了課題についての記憶は、完了課題についての記憶に比べて想起されやすい」

との事実を実験的に示した。

ツァイガルニク効果 - Wikipedia

 

 

つまり、未完了のタスクをそのままにしておくと、そのことが常に頭の片隅にあり、ふとした瞬間に思い出されて脳の思考を奪っていく、ということになります。

 

 

成果を出したければ、まず未完了のタスクを片付けること

 

「降伏論」の中では、未完了がある人はスタート地点ですでに遅れている、と書かれています。

 

成果の出る人と出ない人では、実はスタートラインが大きく違う。

未完了の分だけ、スタートラインは後ろ側に引かれることになる。

「降伏論 p29」

 

僕も実体験としてこのことを実感しました。

 

車の修理の事例から考えると、「修理の完了」がなされないうちは、自分がいくら営業成績を上げてもどこかでマイナス評価されているのでは・・・という考えが常にありました。

 

というかある程度マイナス評価されていたはずです。

 

さっさと修理しろよ、って話なんですが。

 

 

 

|未完了を片付けてみて変わったこと

 

そんな不遇(?)な日々を過ごし、嫌気のさした僕は、やろうとしていて手を付けていなかったタスクに手をつけることにしました。

 

100点でなくてもいいからとにかく手を付けて終わらせよう、と。

 

・営業車両の修理をする

・たまっていた稟議を片付ける

・やっていなかった経費精算を処理する

・捨てていなかった粗大ごみを捨てる

Etc

 

そうやって、とにかく手を付けているうちに各タスクに終わりが見え、今ではだいぶ片付きました。

 

 

未完了のタスクを片付けてみて感じることは、

 

①仕事でやるべきことがシンプルに感じる

 

②物事の優先順位をつけやすくなる

 

③新しいことにチャレンジしようという気になる

 

主にこの3つです。

 

僕は未完了のタスクを片付け始めてから、課題だった飛び込み営業の件数も増え、行動量が増加しました。

 

 

|未完了のタスクを終わらせてハイパフォーマンスで生きる

 

未完了のタスクをそのままにすると相当なマイナスがあることが実体験からわかりました。

 

同時に、未完了のタスクを片付けると心身ともに良い影響があることもわかりました。

 

明日からも、常に未完了のタスクは発生し続けます。

 

一番良いのは発生した瞬間に処理することですが、中にはそうはならないものもあり、エネルギーを奪っていきます。

 

しかし僕には今まで培ってきた良い習慣があるので、奪われたエネルギーを補うだけの自力がありますし、未完了を片付ける初動のエネルギーも今は持っています。

 

これからも良い習慣を積み重ねて、未完了をガンガン片付けて、どんどん行動して、ゴリゴリ稼ぎます!

 

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

フォローしてね