おはようございます、ギフテッドの中学受験です。いつもご訪問ありがとうございます。
前回チラッと触れました、塾主催の灘中学の説明会に行きました。中学受験されているなら、灘中を知らない人は居ないでしょう。
私も当然知っていましたが、この日から1年前の私は灘中はその名称から、
「公立」だと思っていました。何か頭いいところやろ?くらいにしか思って無かったという、、
そういえば、高槻中学も名称から公立中学だと思っていたりと、そのくらい私立と中受に興味が無かったのですが、興味を持つと色々調べ出して、その壁の高さを知る事になりました。
中受の偏差値を高校受験の偏差値と一緒にしてはいけない事を知った上でのR4偏差値が「71」、、超絶壁です
それはともかく、今回説明会を受けて、自分の考えが180度変わりました。説明会前は、卒業生の半分は東大や京大へ進学し、医者を目指す生徒も多いので、将来そういう目的を持つ子ばかりが受けてるんだろうなと思っていました。
正直灘を目指すとなると、これから更に勉強が難しくなって行くし、苦労して頑張って勉強しても合格が保証されているわけではない。もし合格できたとしても、その後の学校生活についていけるのか?落ちこぼれて深海魚にならないだろうかと考えてしまう。
そんな考えを見事に吹き飛ばしてくれた説明会でした。説明は教頭先生がしてくれました。内容は以下のとおりです。
・灘校では自主性と主体性を尊重するので、外面内面を縛るような校則はない。暗黙のルールとして、金髪、サンダル、自転車通学はダメというのがあります。
・授業は50分で10分休憩、8:30(始業)~18:00(下校)とのこと。火曜と木曜が7限までの授業で16:00まで。土曜日は授業なしとのこと。(あまり小学校と変わらない?これは息子は喜びそう)
・担任は6年間持ち上がりで、1学年8人の担任団が担当します。だから灘校は併設校(高校からの入学もある)のですが、本当の意味で完全中高一貫校になります。(教師が6年間変わらないので一貫した教育が受けられます)
少し脱線しますが、教師が6年間変わらないシステムから、国語の伝説の授業が伝えられています。「銀の匙(さじ)」という本を3年間かけて読んでいくという橋本先生の授業です。読むだけでなく、米を炊くとかあると実際に米を炊いてみたりとか、、詳しい説明は省略しますので、興味があればお調べください。
・授業スピードは、国語は飛ばさず、中1中2から漢文古文をやる。数学は中1で中3の範囲まで終わるため、中2から高校の内容になる。英語は中2の2学期くらいから高校の内容に入るというもの。やはり早いですね
・高校から40人ほどの入学者があり、中学との混合クラスが2クラスできる。
・中学1人1台のPCを配布
・柔道は中1から高1まで必須になります。(流石柔道の父が創始者だけある)
・トレーニング室は充実しており、食堂もあります。
ここまでは学校の概要でここからが私の考えを変えてくれた内容です。
・灘校の校是は「精力善用」と「自他共栄」灘校生としてふるまえとのこと。
・これらの言葉は灘校創始者の柔道の父である嘉納治五郎先生が定めたもので、「精力善用」とは自分が鍛えた力を自分のためだけでなく世の中のために使いなさいと言うこと、「自他共栄」は互いに信頼し、助け合うことができれば、自分も世の中の人も共に栄えるというもので、柔道での教えを引用しています。
・嘉納先生が講堂で話しているスライドを見せ、講堂にこの言葉が掲げられていましたが、これは先生直筆で書いたもので、今も同じ場所に掲げられていると。これは実物を見たいと思いました
・灘のメリットは「学びに向かう力」を育む学校文化であること。これは新学習指導要領の3要素の1つだが、この力はどのように社会や世界と関わり、よりよい人生を送れるかというもので、灘ではとっくの昔にこの考えに取り組んでいた。
・また人が幸せに生活するために2つの能力について述べ、①認知能力(狭義でいう学力)知識などと②非認知能力(①以外のもの)性格や特性などで、②が「学びに向かう力」ということだった。
・テストの点が良くても長期の目標をクリアできないのは②の能力不足が関係している。
・ただ非認知能力の本は書いてある事がバラバラとのこと
・非認知能力の中でも「想像力」は、対自分、対他人、対世界において重要。
・非認知能力はどう伸ばすか?これは後天的に伸ばせるもので、書籍「学力の経済学」や「GRIT」に書かれてあります。私も読みましたが、ずいぶん前なので忘れました
脱線しますが、ジェームスヘックマンの研究で、早いうちから教育介入するのと介入しないので一時的にIQに差が出るが、9歳くらいでIQの差は無くなったと。
だが、40歳の時点で持ち家率や犯罪履歴で差が出たとのこと。教育介入していた方が40歳時点での生活は充実していたと説明。IQでは分からない所で差が出たとのことです。
昔嫁さんと荒れる息子(小さい時なのでかわいいものですが、、)が大人になった時に犯罪者にならないかと心配していたが、灘に入ればその心配はしなくていいんじゃないかと思いました。私も息子が40歳になった時に幸せに生活しているなら、それが一番求めていることです。
長くなりそうなので、続きは次回
ここでの話で出てきた本を紹介します
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