壮絶な闘いであった。「完勝」というわけでもなかった。だが、だからこそこれは、彼にとって価値のある「王座奪取」の道程だったと思う。
昨年の12月、彼は聖飢魔ll(2日間限定再集結)の黒ミサを観に来てくれていた。終演後のバックステージで、ゾッド親分を介して紹介された。「いつも閣下の歌を背に入場しています」「今度、世界戦に挑戦します。観に来てください、必ず勝ちます」「世界チャンピオンになったら試合で歌ってください」
OKはできないが、嬉しい話であることに間違いはない。
それから約半年が過ぎ、昨・716日埼玉県春日部市で行われた、ボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ。挑戦者・同級1位・五十嵐俊幸は、聖飢魔llの代表曲中の代表曲「EL DORADO」を入場時のBGMにしてリングに登場した。世界戦に対峙する者が吾輩の歌声を背に「闘いの場」に向かう、これは吾輩にとっても感無量である。
そして、壮絶な闘いであった。チャンピオン・ソニー・ボーイ・ハロは、一瞬のスキをも見せてはならない強力なパンチの持ち主であった。五十嵐は血を流しながらも、終始冷静に確実に自分の拳を相手にコンスタントに当て続け、ダメージも与え続けた。
判定ではあったが見事に王座を奪った!継続力が瞬発力を凌駕した形だ。
相撲ではなくボクシングかよ!?と思っている諸君、まだまだ甘~~い!!
「悪魔の世界征服」は、こんな所・形でも具現化されているのであ~る!グハハハハハハハハ…!
ではまたWebRock!