コメント依頼が殺到して面倒なので、ここに公式見解をしぶしぶ記す。

まず、名古屋場所は開催すべきだと考える。中止にすると相撲協会以外の多くの企業や団体に大きな損害をもたらすので、更なる迷惑の上塗りとなるような道は選ぶべきではない。むしろ違う方法で世間に謝意を表すべきだと考える。

「期日までに上申書を提出した者は処分しない」と協会が当初述べた見解は、裏を返せば「バクチ全般に緩かった体質」は個々よりも全体、つまり指導力不足による責任が大きかった、と協会が認識しているように解釈できる。個々の罰を軽くするのであれば、協会としての世論を納得させるような責任の取り方が求められる。吾輩は場所はきっちりとやり、その利益を国に納める(または何らかの団体に寄付する)という案を提唱したい。

通常「財団法人」であることで多くの税金を免除されている相撲協会、この案はその一部を国民に返上するという発想であり、いわばチャリティ興業の形だ。

それだけでは世論は納得しないかも知れない。賭博に関わった者およびその者の所属する部屋の師匠を不問に処す、ということでは世論の逆風は避けられない。現段階では、個々の罰の有無についての協会からの正式な見解はないが、本日の協会からの発表は「警察と特別調査委員会による十分な調査が行われた後に、それぞれに適切な処分を下す」という意味なのだ、と吾輩は解釈している。当初の「処分しない」は拡大解釈して「解雇はしない」という意味であると受け止めている。(「それぞれへの適切な処分」は吾輩にも案はあるが、今ここには記さない。無粋だし、知り合いの力士・親方も多いし。)

[明日のためへの提案:悪魔は常に明日のことを考えている]

現役の力士だけでなく「親方」の勉強会、および「部屋持ち師匠」となるための資格試験。この二点が肝要である。これらは随分前の不祥事の際にも吾輩は提唱したが一向に実現化される気配がない。火急的速やかなる実現を強く再提案したい。

最後に。吾輩は相撲の歴史や文化や、競技としての魅力にはかなり詳しいという自負はあるが、大相撲に何か問題が起こった時の対処の専門家ではない。マス・メディア各位よ、相撲に関する楽しい話題の提供時や、相撲の面白さを世に伝えるような場面に於いてこそ、是非とも積極的に吾輩にコメントを求めにきてくれたまえ。…って言うか、「6月上旬、聖飢魔llがナナナナナ何と合衆国・ダラスで5年ぶりに復活し、予想以上の熱烈歓迎を受ける!」とか「6月中旬、上海世界博の日本館で悪魔なのに『文化親善大使』として登場のデーモンが上海語で客を煽り大受け!、玄宗皇帝と楊貴妃の物語を朗読、中国残留孤児をテーマにした曲を歌い喝采を浴びる」といった、吾輩の本業のことも積極的に記事にしてもらいたいものである。

追記:大銀杏(おおいちょう:関取が公式の場で結う髷の形)も株(親方になるときに襲名する年寄名跡のことを俗に“年寄株”と言う)も、角界にはつきもの。このふたつを続けて言うと「おいちょかぶ」になるのだね。今気づいた。何、今この手の話はシャレにならない?へへへへへ~~だ。

ではまたWeb Rock!