また残念なことを取り上げないといけない。まずもう「いい加減にしてくれ」と言いたい。

92日「尿検査」の結果二名の関取(十両以上の力士)から、大麻の陽性反応が出たという。

現状、この検査結果だけでは彼らを完全に「黒」と断定してしまうことはできない。あくまで「容疑」の段階だ。(このことを踏まえた上で、これからの発言を行う。)

ただ丁度2週間前、同じロシア出身の若ノ鵬が大麻関連で逮捕されていることを鑑みると、疑いは深くならざるを得ない。

ここから先は、疑いが現実のものであった場合の話だが。

その場合、これまで色々な「事件」に関しかなり相撲協会擁護の立場をとってきた吾輩ではあるが、悪魔の顔も三度まで、である。

我が愛する相撲は今、凌辱されている。冒されている。

この、相撲ファンに対する大いなる裏切りに対し、どう落とし前をつけてくれるのか?

言っておくが、実際にコトを起こした力士たちだけを責めているのではないぞ。

相撲界全体としてどう考えているのかを、吾輩はファンを代表して問いたい。

親方衆も、現役の横綱・大関たちもだ。彼らにとってこれは「他の部屋の、他の力士の話」ではない。

番付上位者は、ただ威張っていれば良いのではなく、下位の者を指導する義務がある、よその部屋の力士であっても。この考え方こそが、相撲が「國技」であり横綱が「尊敬される存在」であり、相撲が日本を代表する文化の一つであるための基本理念なのだ。

よって吾輩は今回の件は、コトを起こした力士たちだけではなく、相撲界において責任ある立場にある全員が責めを負うべき、それくらい大きな出来事だと考えている。朝青龍も白鵬も、理事全員も横綱審議委員も、再発防止委員もだ。

去年の時津風部屋での「力士死亡事件」以降、諸君は何をどういう姿勢で取り組んできたのか?

揺らいだ屋台骨の再建に向けて全力を傾けるどころか、泥を上塗りするような軽率極まりない背徳行為に陥った者を吾輩は許さない。そして、

相撲界の再建のために相撲という文化を衛るために、全力を尽くして指導・監督に取り組まなかった者、それを怠ってきた者も吾輩はもはや許せない。

必死さが感じられない。真剣に取り組んできたと思えない。

「秋場所の開催の自粛」くらいの自戒の処置を望む。

…そしてもちろん、自浄した後に立ち直る姿にも期待してやまない。

(続きは3日の「2時っチャオ!」で)