宮本輝さんがお気に入りの作家さんであることは前に書きました。
これに関連して、ちょっと思い出がある一冊を書きます
- ↑コレです↑
- 勿論好きで、読みました。言い様の無い、哀愁というか寂しさというか、決して暗くは無い、寂しさを憶えたのを印象に持っています。
- で、この作品に関わる思い出です。
宮本輝の同名小説を映像化、江角マキコが映画初主演した是枝裕和監督のデビュー作。祖母の失踪と夫の原因不明の自殺という暗い過去を持つ女性・ゆみ子。彼女は再婚し新しい家族と共に平穏な日々を送るが、やがて前夫の死への思いに引き寄せられていく。
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
- バンダイビジュアル
- 幻の光
- この様に映像化されています。
- この映像も見ました。全編を完全には見ていません。
- 私はVHSビデオの形で見ましたが、このビデオをどのようにして、手に入れたかを書いてみたいと思います。
当時の彼女はとても出来た女性で、仕事中毒で仕事を言い訳にしてしまう、私に一生懸命尽くしてくれました。
プレゼントを上げたり貰ったりしない二人でしたが、思い起こせば、「プレゼント」をいう言葉が辞書から欠如した私に合わせてくれていたのかもしれませんね。ちょっとした、ネックレスというか、チョーカーをプレゼントした時には、泣きながら握り締めていました。
「何か欲しいものない?」と、時折リサーチしてくれるわけですが、「自分で買えるし特にないな~」なんて、答えちゃってました。
ある時、文庫本の「幻の光」の話になって、この作品が映画化されたという事がわかりました。
その時私は、「映像も見たいね」と、ぽつりと私は呟いたみたいでした。(憶えていないので・・)
生まれてこの方VHSビデオを再生する機械を所有しない家に育った私には、当時VHS版しかなかった、
その作品は自宅では見ることの出来ないものだったのです。
話は逸れますが、彼女の部屋用に、何故かビデオデッキをせがまれて、あまり高くないビデオデッキを電気屋さんで買ってあげました。
ある日、彼女の家でご飯を食べながら映画を見ようという話になって、彼女が映画を用意するって言って聞かないので、
一緒に選びに行こうと思ったけれども、任せることにしました。ご飯を食べながら、どうしても早く映画を見せたい彼女がビデオをセットしました。
そして、再生が始まったのがこの「幻の光」だったのです。
二人でラブラブしながら見る内容では無いと思っていたので、当時の私は「おーコレか・・・」程度の反応だったと思います。
私の反応がイマイチだったらしく、彼女は「見たいって言ってから・・・」という言葉がフェードアウトしていきました。
記憶では、ある程度の時間を見て(1時間くらい?)途中で止めたような気がします。
今では、なんで、もっと感謝できなかったのかな?と悔やまれます。
何となく呟いた一言を覚えていてくれて、しかも探し出して用意してくれる事の有り難さ。
当時の私は分かっているつもりで、全く判って居なかったのでしょうね・・・
映像版は今でも、最後まで見た事がありません。別の機会に1度見ようとした事があり、計2回です。
映像を見ると、当時の彼女の家でビデオを見たときの事を思い出してしまいそうで、実は怖いですし、彼女の事をたくさん思い出して女々しくなってしまいそうな自分が嫌というか恥ずかしいのですが、機会があれば見てみたいと思います。

