
ロシア西部での森林火災が深刻になっている。 特にモスクワでは火事の煙で
スモッグが発生して、息も出来ないくらいだという事だ。 ちなみに
光化学スモッグではなく、元々の、オリジナルの、
スモッグだ。
それにしても、19世紀のロンドンではあるまいし、今時
スモッグとはどういう事だ。
スモッグと言えば、ロンドンの他に10~数年前までのインドネシアやマレーシアの
泥炭火災でも発生していたが、そうそう発生するものではない。 そう思っていたら、ロシアの火災も
泥炭火災なのだそうだ。 まぁ、それなら
スモッグも発生するわけだ。
さて、 『
泥炭』 というのは、土壌である。 備長炭みたいなものではない。 森林で、枯れ枝や落ち葉などが微生物に分解されずに延々と積もって、もはや土になっている状態を言う。 土とは言っても、元々が枯葉や枯れ枝なので
燃えるわけだ。 石炭の元だという説が有力であるから、条件さえ整うととても
燃える。
しかも、森林火災 (山火事) になった時は、立木だけが燃えるのではな く
地面が燃える わけだから消火しても消えにくい。 地面を通じて元々の火とは少し離れたところへ飛び火したりもする。 道路があっても、火が遮断されずにむしろ道路ごと燃える状態になるので、知らずに車で突っ込んでいくとタイヤが溶けてしまい、火の真ん中で立ち往生してしまい、
燃え死ぬ事になる。 ロシアの森林火災での死者が50人という事だが、大半はそんな死に方なのだろう。 あまり、想像したくない死に方かもしれない。
ところで、 『
泥炭』 というのは東南アジアの火災で有名なものだし、「
泥炭湿地」 なんていう言い方もあるくらいなので、熱帯の、足下がじゅくじゅくのジャングルの土壌なのだと思っていた。 「
ロシアで泥炭火災」 とは、吾輩にとって意外だったのである。
しかしよくよく考えてみれば、 『
泥炭』 は枯葉や枯れ枝が微生物に分解され切らないで出来る。 熱帯地方では、枯葉や枯れ枝がやたらと積もるので分解され切らないで泥炭が出来るわけだが、寒冷地方では微生物の活動が鈍いので枯葉や枯れ枝が分解されないで積もるわけだ。 つまり、寒いところに 『
泥炭』 があるのはおかしくないのである。
日本で言えば、釧路湿原なんかが 「
泥炭湿地」 である。 中緯度地方では
泥炭 は出来にくいが、熱帯でも寒冷帯でも泥炭は出来るわけなのだな。
ここまでの話で、『
泥炭』 が良く燃えるという事はわかったであろう。 しかし、それはそれで話が合わないと思っている読者もいるハズである。 「釧路湿原で火事」 なんて聞いたことはないし、今年になるまでロシアでこんなに深刻な森林火災というのも聞いたことがなかった。 ロシアが
泥炭地なら、アラスカやカナダや北欧も
泥炭地であるはずだが、こんな大規模な森林火災が起きているなんて聞いたことがない。 さらに、数十年前までは東南アジアでも
泥炭火災 なんて聞いたことがなかった。
それは、
泥炭地というのは原則的に湿地になっているので火がつきにくいからなのだ。 熱帯地方では乾期でない限り毎日のように夕立があるし、寒冷地では降った雨が乾きにくい。
それを、農耕や林業開発のために排水路を掘って乾かしてしまうから、
火がつくわけだ。 東南アジアの場合は、焼き畑をしようとするから尚更火事になる。 ロシアの場合は、異常気象による乾燥のためだ。 今夏のモスクワ周辺では40℃になる事もあるらしい。 それでは、今まで寒いから湿っていた様な土地は簡単に乾いてしまう。
地球が暖まる事による異常気象が原因で → ロシア西部の泥炭が乾いてしまって大規模火災になり → 二酸化炭素が大気中にさらに増える → さらに地球は暖まる の
大悪循環の完成だ。
ちなみに、干ばつのせいでロシアの小麦収穫はかなり減ると見込まれ、今期はロシアからの小麦輸出が禁止になる。 異常気象や水不足が続けば、同じような事は今後世界各地に広がるだろう。
食糧自給率が40%しかない日本で、どういう事が起きるか早く真剣に考えた方が良い。
農家のじじぃが 「農業に従事していても、収入は息子の初任給よりも少ない。 農業従事者に負担を強いる農業なんかは国全体でやめてしまって、食糧自給率はゼロ%で良いではないか。」 などと主張している世の中では、放置すれば
食糧自給率はどんどん下がるぞ。
ブログネタ:あなたは死刑制度に、賛成ですか? 反対ですか?
少なくとも日本では、終身刑がないのだから死刑制度がなければ社会の安定は保てないだろう。
社会に二度と出してはいけない様な犯罪者というのは、出るものだ。
罪のない者が、冤罪によって殺される可能性というのがどうしても出るのが欠点だが、そんな事を言ったら、交通事故や水害や水難事故や熱中症で毎年1万人以上が死んでいるし、外国では戦争やテロリズムでさらにたくさんの者が死んでいる。 その他にも、産業活動で垂れ流される毒で死んでいる者もたくさんあるわけだ。
死刑制度がある事によって死ぬ罪なき者など、それに比べて極めて少ないぞ。
では、また会おう。
フへへへへへヘヘヘヘヘ!