被害者を思いやるとかそういうのは似合わないし、どこにでも転がっているのでそういうのは省略する。
まず、この地震を予想していたものが居たというのには驚いた。
先日の地震の後で 「地震エネルギーが蓄積しているところとズレているし、放出されたエネルギーもだいぶ小さい、これが引き金にならなければ良いが」 という事をテレビで言っていた者が居た。 ここまで見事に的中すると真剣に考えていた者はほとんど居なかった様だな。 備えてあったという話は今のところ聞いていない。
日本の地震予知も進んでいるではないか。 誰だ、いつのまにか地震予知後進国になっているなんて言っていたバカは!
さて、こういう自然災害の直後はどうしても被害把握が出来ないものなのだが、把握できている被害者数が少なすぎる。
ほぼ壊滅と言われている陸前高田市の人口は2.5万人、死者と伝えられているのは100人余り。
まただれもがおかしいと思うであろうが、現時点で福島・岩手の死者数よりも最大震度を記録した宮城県の死者数が極端に少ない。 被害が大きすぎで把握が進んでいないのだというのは、誰にでも簡単に想像出来るだろう。
では、どれくらいの被害規模になるだろうか?
津波被害が大きかった東北地方の太平洋側には、けっこうたくさんの都市がある。
北から順に、むつ市、三沢市、八戸市、久慈市、宮古市、釜石市、大船渡市、陸前高田市、気仙沼市、石巻市、東松島市、塩竃市、仙台市、名取市、岩沼市、相馬市、南相馬市、いわき市。 全部で18市、その他に24町村ある。 ここに住んでいるのは何人なのか?
6年前の国勢調査結果から調べてみた。 調査後に合併してる市町村があったから面倒くさかったぞ。 尚、仙台市といわき市とむつ市は、広すぎて太平洋に面していない場所がやたらと多い。 仙台市は沿岸の2区だけ、いわき市とむつ市は人口の1/3だけを計算に入れる事にした。
結果は 177.7万人である。
これの全部が津波に遭っているわけではないが、純粋に地震の影響だけでも死傷者は出る。 また関東地方でも死傷者は出ている。 ざっくりと、宮城・岩手両県では1割死亡、2割負傷、福島県では5%死亡、1割負傷、青森県では3%死亡、7%負傷として計算してみよう。
12.2万人死亡、43.3万人負傷 となる。
そんなには多はならない気がするな。 ただ、死亡率は阪神大震災よりも間違いなく高くなるだろう。
ところで、原発で 「炉心溶融」 なんて軽く言っている。
簡単に 「炉心溶融」 などという言葉を使って、しかも 「冷静に」 なんて言っているが、単にパニックを避けるためだけに言っているのではないか?
人類史上、原発の 炉心溶融 というのはまだ2回しか起きていないほどの事なのだぞ。 その2回というのは、かなり多くの者が知っているだろう。 ウクライナのチェルノブイリと、アメリカのスリーマイルアイランドでの事故である。
「原子炉は停止している」 という発表なので、それが真実ならば少なくともチェルノブイリほどの事にはならないが、 本当に原子炉が停止しているならばそう簡単に 炉心溶融 なんて起こらない。 「あり得ない」 という者もおそらく居るであろう。
そのくらいの事が、どうやら 「起きている」 らしいのだ。 そして、炉心溶融が起きたら、もっと最悪の事態 「炉壁溶融」 に発展する可能性がある。 チェルノブイリのアレだと思ってくれれば良い。 そうなると、命の危険のあるのは半径10kmなんてものではなく、50kmでも危険なくらいだ。 その範囲は避難しておいた方が良い。 しかし現実にそれをやろうとすると、自家用車で退避すればパニック的渋滞になるだろうし、この状態で何万人もの避難者を輸送するバスの手配もつきそうにはない。 避難先だって、どこにそんなにたくさんあるというのか。 手配出来る範囲が10kmだったという逆順序で考えた事なのだろう。 福島第一原発の近くに住んでいる者が居たら、状況が許すなら避難した者勝ちだ。 渋滞が起きる前に脱出しておくと、得をするかもしれないぞ。
さて、原子炉の 「ベント」 をやったらしいな。 二つある弁 (バルブ) のうち、片方は手間取ったという事だ。
どういう事だかはテレビでやっているからそちらを見れば良いが、つまりは原子炉の弁を開けて内部の圧力を外へ逃がしたのである。 もちろん原子炉内の放射性物質を含んだ空気が外へ出るのだから、そんな事は通常しないし、通常でなくてもまずやらない。 破裂・爆発、そんなものを避けるための最終手段だ。
最終手段を使っているわけだからこそ、たった10km圏内にしか避難指示が出ていないのが不思議でしかたないわけである。
ところで、バルブはどうやって開けるか知っているか?
バルブを開けるのに手間取っていたという事実と、「放射能が高くてなかなか近づけない」 と言っていたテレビがあったという事と、 原発関係者から聞いた定期点検のやり方から考えると次の通りだ。
一言で言えば、日露戦争の203高地戦法だ。
おそらく、バルブは原子炉の近くにある。 制御室から遠隔操作でウィーーーンなんて開くなら苦労はしないし、そもそも最終手段がそう簡単に実行できてしまっては、なにかの間違いでやってしまいかねない。
原子炉の近くのバルブに近づくには、縦一列にたくさんの人間が並んで、前の者を盾にして進んで行くのだ。 もちろん全員に線量計を着用させて、何年間かに浴びても良い放射線量に近づいたらビーーーッと鳴る様にしてである。
先頭の者の線量計が鳴ったら、即座に引き返して次の者が先頭に立ち盾になって進み、次の者の線量計が鳴ったらその次の者が盾になって進むのである。
原子炉から遠い辺りなら先頭の者はあまり交替しないで進めるが、原子炉に近づいたら頻繁に交替しなくてはならない。 バルブにたどり着いても、1人ひとヒネリできるかどうかだろう。 バルブが硬かったら、一ヒネリも出来ないかもしれない。
そして帰ってくる時は、最後尾の者を交替しながら帰ってこなければならないから、最初に隊列を組んだ時点でMAXに作業できる人間の数というのは決まってしまっているわけだ。 バルブが最終的に開かなくても、帰ってこなければ仕方ないのだ。
数年分で許される被爆量を一気に浴びてしまうから、1回隊列に入った者は数年間作業に参加できない。 やり直す為には、またたくさんの人間を集め直さなければならないわけだ。 だから、失敗するとやり直しには数時間かかってしまう。
こういう作業は、たいてい日雇い人夫がやらされる。 以前なら日雇い人夫がたくさん並んでいる職安で集めたし、現代なら日雇い派遣だ。 本来なら、1回やったら数年間はやっちゃいけないのだが、日雇いのそういうのをコントロールするのは無理だ。 しかも通常作業よりもいい日当を払うから、1年に何回でもやってしまうバカが少なくない。 もちろん早死にするがな。
あの、一言で 「ベント」 と言っている作業には、こんなに裏があるのだぞ。
19時追記
福島第一原発で、炉心温度が2700℃に上昇.....!? そりゃぁ、核分裂反応が止まってないという事だわなぁ。 10km圏の外でも、逃げた方がいいだろ!
ブログネタ:パンダのレンタル料 年間8000万円は高い?安い?たかが白黒模様のクマなんだから、高いに決まっているだろう!
では、また会おう。
フへへへへへヘヘヘヘヘ!
