事故米の話には続きがある。
流通していた事故米の大半は、輸入米だったというのはマスコミの伝えるとおりだ。
ところが「米が余っている日本が、何故米を輸入していたかというと、93年のウルグアイラウンドに基づいて、最低限輸入しなければならないので輸入していた」と伝えられているのは、誤りなのである。
ウルグアイラウンドで求められたのは、禁輸ややたらと高い関税による事実上の禁輸をする場合でも、「最低限、国内需要の8%までの『輸入機会』を設けること」であって、「『輸入』すること」ではないのだ。
具体的に言えば、「日本では米にやたらと高い関税をかけているが、国内需要の8%までは常識的な関税率に抑えて、輸入機会を確保しなさい」という事であって「輸入しなさい」という事ではない。
農水省が「ウルグアイラウンドで義務が課せられた最低輸入量...」という説明を繰り返すので、マスコミは真に受けてしまって『輸入義務』 『輸入義務』と繰り返しているが、少なくとも真っ当な情報源では『輸入機会』と書いてあるし、99年の共産党議員による国会質問でも「輸入義務ではなく輸入機会なのだ」という事が確認されている。またアメリカや韓国なども、ミニマムアクセス分(国内需要の8%)の輸入実績などありはしない。
そもそも、輸入義務があったとしても国家政府が輸入する義務などあるわけがない。税金などひとつも投入しなくとも、食品商社が野菜などと同様に輸入すればそれで済む話なのである。
ということは「農水省は、義務がありもしない米輸入を、国民にウソをついてまで、国民の血税を大量に導入して行っていた」のである。
それで、どうせ「食用として国内に流通させるつもりはない」のだからと、輸入費用を抑えるために「事故米になる可能性の高いので安い米を輸入」し、輸入義務を掲げているので「事故米であっても輸出国に返品もせず」、保管費用を抑えるために充分な温度管理を行わずに「カビを発生させて、輸入時点で事故米でなかった米まで事故米にして」しまい、輸入費用を回収しようと「無理矢理な引受先に売り渡し」ていたわけである。
税金がもったいないだけではなくて、世界で飢えている人間がたくさん居る中、米が非常にもったいない。出鱈目にもほどがある!
輸入する必要もないのに、血税で輸入していた米は毎年77万トン。食用可能であるにもかかわらず、使い道もなく積んである在庫は現在約150万トン。
開いた口がふさがらないとはこのことだ!
もっとも、本当に何もないのならこれほどの出鱈目をするほど農水省の役人も馬鹿ばかりではあるまい。東大を優秀な成績で卒業した者も何人も居るハズだ。どこかからの圧力がかかったに決まっている。
どうやら、その圧力源は農民票に期待する自民党農林族議員ではない様だ。アメリカが怪しい。ミニマムアクセスとして輸入していた米の過半がアメリカ産なのだ。
インド洋上での米軍への給油、駐留米軍への思いやり予算、アフガン戦費の現金支出、アメリカから輸入する事を前提としたエタノール燃料の普及....日本政府は、大赤字にもかかわらずアメリカへどれだけ吸い取られれば気が済むのか。
では、また会おう! (口がふさがらないので笑いも出来ない)