暗い部屋で横たわる
所々に血が滲むカビの生えたベッド
電気を消して暗くするのは、自分の身体がよく見えない様に
発作の様に痛む身体の傷
この前掻き毟った跡の瘡蓋が痒みと共に痛み出す
堪らず掻き毟る
これではいけないと想っていても右手は止まらない
爪が真っ赤に、いや膿と共に混じり茶色に滲む
この傷だけじゃない、まだまだ痒い
全身が薄汚れる
そしてまたベッドに血の染みが・・・
終わらない頭痛と吐き気
若干腐った右耳からは無数の蛆が湧く
蛆を取り出す為に腕を動かしたら、無数の黒いナニカが飛び散る
私の腕に集っていた蝿だろう
涙が止めどなく溢れる
人間ノ身体ニ蝿ガ集ルナンテ普通ジャナイ
流れた涙で傷塗れの頬が痛む
血と混ざり薄赤い涙となる
涙を流す事さえ許されない
この痛みをもう終わらせたい
普通という幸せを持っていたあの頃に戻りたい
部屋の片隅に放置してあるロープにそっと手を伸ばす
そして壊死した足でバランスを取りながらなんとか天井に括りつけた
血と膿で汚れたロープを見つめ不意に笑う
何ヶ月ぶりに笑っただろう?
最期に笑えて良かった
ロープに首をかけ椅子を蹴り上げ
腐敗していた身体と首が離れた