2018年8月15日(木) 19:00
明治安田生命J1リーグ 第22節 (トランスコスモススタジアム長崎、曇、12,328人) 

V・ファーレン長崎1-2 鹿島アントラーズ

イメージ 1

鹿島アントラーズは15日、V・ファーレン長崎とトランスコスモススタジアム長崎で初対戦。

鹿島は序盤に失点したが、前半22分、レオシルバが同点ゴールを決めると、同39分に遠藤康の左足シュートで勝ち越し。鹿島が逆転勝利を収め、勝ち点を32に伸ばした。

試合を簡単に。
終戦記念日に行われた試合でトラスタは満員になったという。

序盤からホームサポーターの声援をバックに長崎が積極的に仕掛ける。そして前半14分、長崎が先制点を奪う。

センターサークル付近からのロングボールを高杉がダイレクトボレー。これがGK曽ヶ端準の頭上を越えてゴールに突き刺さった。高杉のボレーはシュートなのかクロスかわからなかったが、鹿島にとって不運な失点となった。

だが前半22分、鹿島が同点に追いつく。
右サイドで相手をかわした遠藤康がドリブルを仕掛けると、タイミングよく右サイドを駆け上がってきた伊東幸敏にパス。伊東が中央にクロスを入れると、ゴール前では合わずファーサイドへ流れる。そのこぼれ球を拾ったレオシルバが落ち着いてゴール右にシュートを叩きこんだ。

さらに前半39分、鹿島が勝ち越しに成功。
山本脩斗から三竿健斗、土居聖真とつないで遠藤へ。遠藤はドリブルで中央へ切り込み、得意の左足で決めた。

鹿島の1点リードで折り返すと、双方ともサイドを起点に仕掛ける。しかし、互いにパスの精度を欠いて無得点。後半は見所もないまま、そのまま試合終了。鹿島は1-2で勝利した。

前節で名古屋に惨敗した鹿島は、エース鈴木優磨を先発から外し、両サイドバックとも入れ替えるなど、過密日程を考慮した布陣で臨んだ。

対する長崎は、リーグ再開後6試合で3得点(1勝1分け4敗)と深刻な得点力不足の状況。試合前から鹿島の勝利は濃厚と考えていたが、前半14分に高杉のボレー弾が決まった時は少々焦った。それでも鹿島は前半のうちに逆転に成功。ただ、相手の寄せの甘さに助けられた面もあった。

後半の鹿島は、夏場の連戦の影響もあってか、ややミスが目立ったが、後半の長崎のシュートを1本に抑え、ほとんど危ないシーンもなく逃げ切った。

一方の長崎は、サイドでボールを持っても不用意なミスで自滅し、最後まで持ち込めなかった。鹿島は勝つには勝ったが、相手の迫力不足を考えると後半にあと1点欲しかった。

長崎入りした知人サポーターは「しばらく長崎との対戦はないかも?」と言っていた。確かに中断明け以降の長崎の戦いぶりを見ても、長崎が降格圏から脱するのは容易ではなさそうだ。とはいえ、上から目線でよそ様のことを評論している場合でもない。

現在の鹿島は暫定7位だが、優勝の可能性がほぼ消滅し、2、3位を狙うのも厳しい。リーグ中位チームにありがちなモチベーションの維持のむずかしさも出てきた。

鹿島は駒不足が続いているが、安部裕葵が負傷し、さらに離脱者が出てしまった。しばらくの間、先発起用で試行錯誤を繰り返すと思われるが、この先少ない手駒で戦うのは本当に大変なことだ。

ただ、選手に勝負への執念がよみがえりつつあるのは好材料。あとは、ベンチ入りするであろうジーコTDの「采配」と、さらなる戦力補強にも期待したい。

にほんブログ村 鹿島アントラーズ (クリックして頂けると嬉しいです。とても励みになります♪)




V・ファーレン長崎戦マッチレビュー (鹿島アントラーズ公式サイト)