2018年3月10日(土)15:00
J1リーグ第3節 カシマスタジアム 16,799人

鹿島アントラーズ(9位) 0 ー 1 サンフレッチェ広島(1位)

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歓喜に沸いたシドニーFC戦勝利から中2日。鹿島アントラーズは、ホームでサンフレッチェ広島に0-1で敗れ、昨年5月以来のホーム黒星を喫した。

後半6分、三竿健斗の中途半端なクリアボールを広島の和田に拾われて失点。後半20分には金崎夢生がPKを外し、鹿島は同点に追いつく機会を逃した。 
さらに後半30分過ぎ、安西幸輝が膝の靱帯を痛めて負傷退場するアクシデント。終盤の鹿島は、1点リードした広島に守りを固められ、後方での各駅停車のパス回しに終始。最後まで崩しきれず、0-1のまま試合終了となった。

先日のシドニー遠征は、とても有意義だった。まずは何と言っても鹿島がアウェイで完封勝ちできたのが嬉しかった。得点は2点ともセットプレーからで、実に効率的な勝利。新加入を含む若い選手がピッチで躍動する様は感動的だった。

試合以外でも、久しぶりに訪れたシドニーの街を堪能でき、現地まで応援に出向いて本当に良かった。

ところが、その3日後の広島戦には心底がっかりした。まさに天国から地獄。現地まで足を運んだシドニー遠征の感動は木っ端みじんに吹き飛んだ。

鹿島に残ってしっかり休養を取っていたはずの主力選手が揃いも揃って精彩を欠く大誤算。結果的には、主力を温存したシドニー戦でのターンオーバー策も、広島戦の勝利に結びつかなかった。

序盤にペドロジュニオールがGKと1対1になる決定機を逃した時点で嫌な予感がした。それ以降、PJがミスするたび、なんでこんなポンコツを使い続けるのかと怒りが込み上げてきた。

さらにエース金崎は、前半から広島のタイトなマークにイラついてばかりで、肝心のPKの場面でも集中を欠いていた。

PKを獲得した鈴木優磨から強引にボールを奪ってまでキッカーを務めたのだから、決められなかった金崎の責任は重いと言わざるを得ない。

また小笠原満男は、不用意なパスミスと守備での対応の遅れが目立ち、本調子には程遠い低調なパフォーマンスだった。3・11前日の試合だし、残念としか言いようがない。

さらに失点に直結した三竿健斗の凡ミスには呆れるばかり。往復20時間近い長距離移動を免れた主力組の不甲斐無さにも腹が立ってしょうがない。

昌子源は金崎らをかばうコメントをしていたけど、プロは結果が全てで、サポーターからブーイングを浴びるのは当然だ。

連勝中の広島に勝てば鹿島が波に乗れると考えていたら、逆に広島との勢いの差を痛感させられる結果に終わった。

また、レアンドロ、遠藤康、安部裕葵、内田篤人、三竿優斗に続き、好調安西まで負傷(右膝内側側副じん帯損傷)するアクシデントが発生。

シーズン序盤から故障者が続出する事態となり、今後続く過密日程を手薄な戦力でどう乗り切るのか不安が増してきた。

最後に。
確かに失点は痛かったが、とにかく点が取れない。球を保持する時間が長くても、攻撃のリズムは単調で、すぐに手詰まりになる。

少ないチャンスでも決めきれる力が求められるが、点取り屋不在の現状では厳しい。現有戦力のままリーグ優勝とアジア王者を狙うのは相当難しいように思う。

とはいえ、すぐに手を打てるわけでもないし、しばらくは現状で頑張ってもらうほかない。シドニー戦を参考にすれば、セットプレーからの得点力アップが早道かもしれない。

ワールドカップ中断期間まで何とかしのぎ、その後にポンコツのブラジル人選手を整理しつつ、新たな戦力補強を行うべき。特にストライカー型の有能な外国人選手が欲しい。今季の最終的な成績も、クラブが本気で再建策を考えているかにかかってる。



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サンフレッチェ広島戦マッチレビュー (鹿島アントラーズ公式サイト)


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シドニーフットボールスタジアムにて。
写真の左は犬飼智也、右は安西幸喜。
東京ヴェルディから新加入の安西幸輝は、広島戦で右膝の靭帯を損傷(全治1カ月)。移籍早々ユーティリティプレーヤーとして活躍していただけに、このタイミングでの離脱は残念。そして清水エスパルスから加入した犬飼智也は、シドニー戦で初先発を果たした。
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