2011年4月23日(土)14:00
2011 J1リーグ第7節
国立霞ヶ丘競技場、15,688人、曇のち雨

鹿島アントラーズ 0-3 横浜Fマリノス


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昨日、東日本大震災の影響で中断されていたJリーグが再開された。

鹿島アントラーズは国立競技場で横浜Fマリノスと対戦し、全くいいところなく完敗した。運動量もスピードもアイデアも気力も乏しく、0-3での敗戦は当然の結果かもしれない。

鹿島の選手の気持ちの入ったプレーが見られるものと思っていたが、まるで逆だった。震災で被災したベガルタ仙台と水戸ホーリーホックが昨日勝利を収めたが、鹿島はそれら2チームとは対照的な結果に終わった。

試合を簡単に。
開始早々、アレックスのミスからあっさり先制点を献上してしまう。それでも時間はまだまだあるし、反撃に転じてくれると期待したが、鹿島は有効な攻めを繰り出せず、最後まで1点も取れないまま完封負けを喫した。勝ち負けは別にしても、これほどひどい内容の試合を見せられるとは思ってなかった。

序盤から鹿島は前掛かりに攻め込んだものの、中盤でパスカットされては反撃を食らった。前線の選手はボールをキープできず、スピードを生かせない2列目はほとんど機能しなかった。

カルロンは単なる木偶の坊で、遠藤もミスばかりで期待外れもいいところ。カルロンについては、この先、チームに貢献するような戦力になるのか、はなはだ怪しく感じる。

後半からピッチに立った大迫は、覇気が感じられず存在感がまるで無かった。「東北人魂」と自らのスパイクに刺繍を入れた小笠原は、気合いが空回りしてばかり。不用意なパスミスが多く、ボールを簡単に失うシーンも目立った。

選手一人一人について評論してもキリがないけど、鹿島の選手は全体的に精彩を欠いていた。

後半31分、横浜FMに追加点を奪われた時点でほぼ勝負あり。とどめとなった3失点目の野沢のオウンゴールは、鹿島の無様なチーム状態を象徴していた。

先日の水原三星戦に続き、課題の決定力不足は改善されないままだ。相手に引かれると策に窮するのも相変わらずだった。正直なところ、現在のチーム編成と戦術の限界を感じる。

攻撃はスルーパスでの一発狙いで、素早いパス交換を織り交ぜたサイドからの崩しは不発に終わり、ミドルシュートへの意識も低かった。

ボールを保持しても無意味なパス回しに終始するばかりで、バイタルエリアで突破を図って崩す積極性は見られなかった。

あまりに体たらくな試合を見せられ、ショックは大きい。今の状態からすれば、全タイトル制覇など夢のまた夢だ。小笠原が試合後に語ったように、今はまさに「どん底」だと思う。

震災の影響でサッカーに集中できない状況が続いてきたのは確かだが、それをを言い訳にしたところで仕方ない。鹿島の選手は復興云々を語る前に、まずは自分のことを考えたほうがいい。プロサッカーを生業としている者として、各々が今なすべきことをもう一度自らに問いかけてほしい。

現状を見ても、よほどの覚悟で臨まないと這い上がるのは難しい。選手の意識改革とともに、オリヴェイラ監督の手腕が試されるが、鹿島の現状からして苦境を脱するには少々時間を要するだろう。

そうなったらそうなったで、こちらもじっくりお付き合するしかないが。

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横浜Fマリノス戦マッチレビュー  (鹿島アントラーズ公式サイト)

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<ゴール>
前半03分 [横浜FM] 小椋 祥平
後半31分 [横浜FM] 栗原 勇蔵
後半49分 [横浜FM] オウンゴール(野沢)

<シュート>
鹿島…13本 (前5、後8)
横浜FM…4本 (前2、後2)

<支配率>鹿島61%、横浜FM39%

<先 発>
    カルロン     興梠

遠藤               野沢

    青木       満男

アレックス  中田   岩政   イバ

         曽ヶ端


<交 代>
後半1分 遠藤→大迫
後半1分 カルロン→本山
後半35分 新井場→小谷野

<主 審> 松村 和彦

<岩政 大樹>
去年は1度もリーグ戦で3失点がなかったので、この結果は悔しい。勝たなければいけない試合だった。日程の厳しさはないが、負けたのは力の無さだ。立ち上がりの迫力は横浜FMの方があった。今年は先制される事が多い。そんなに崩されてないのにどんどん流れが悪くなってるので、変えないといけない。これでチームの意識改革がやりやすくなったと思う。

<小笠原 満男>
Jリーグが再開されたのはうれしいが、残念な結果になってしまった。どん底からのスタート。そこから這い上がって頑張っていきたい。苦しい事があっても乗り越えるのがアントラーズ。

<青木 剛>
前半立ち上がりに失点してしまって水原戦と同じ展開になってしまった。しっかり守ってカウンターだったのでそこからは難しい展開になった。後半からは交代した選手の特長を活かして攻撃したかった。落ち着いて辛抱して攻撃すれば、チャンスが出来ていたので、そこを活かしたかった。Jリーグは1分1敗なので、その結果をしっかり受け止めて勝てるようにしていきたい。引かれた相手の崩し方を工夫する必要がある。

<本山 雅志>
先制され攻めないといけない状況で2点目を取られ、もっと攻めないといけない状況になった。交代してから途中までゲームをコントロールできたけど、2点目を取られてからうまくいかなくなった。ゴール前での崩し方を工夫しないといけない。ボールを取られてからのリスクマネージメントがうまく出来ていなかった。気持ちが入っていたので、絶対に勝ちたい試合だった。何度かスルーパスを狙ったけど、しっかり通せていればシュートを打てるチャンスがあったと思う。
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