昨年11月の毒人6以来、半年ぶりの対戦。
……前回の対戦が終わり、自分の不甲斐なさにドン底まで落ち。
今年に入りジムに通い早朝に猛練習して半年。
明らかに半年前とは力もスタミナも全てが違うはず。
でも練習すればするほど東郷さんが遠く感じてきて、
この練習は意味があるのか?
そもそも再戦をお願いしたことすら間違いだったのでは?
と考えてしまう日もありました。
そんな不安を消す一番の方法は、練習。
強大な存在に立ち向かう自信をつけるには、練習。
ピンチになったら心の支えにするのは、それまで練習に費やした
時間。
努力。
それが必ず支えになる。
その一心でこの日に向けて準備してきました。
そして自分のベストを出せた試合と比べる。
やはり自分の頭には、2017年4月30日のvsビリーがすぐに浮かびました。
まずはあの時の体重(78㎏)にする。
そして筋力アップ。
蓋をしてきた一番の課題、スタミナアップ。
この3つを全てクリアし、再び挑んだディック東郷戦。
奇襲を仕掛けましたがそれを突破口に、とは考えてませんでした。
「僕は今日が待ち遠しかったですー!!!」
と、まさにご挨拶をしたかったのです。
序盤のレスリングの攻防。
一見、同じくらいに見えたかもしれないけど、私はめっちゃ消耗してた。
東郷さんのレスリング技術は当然ながら、その力強さに圧倒されていた。
え?
そんな力が入っていたらスタミナが切れるんじゃ?
と思ったほど力強く、あらゆる攻め方でくるからもう必死で対処、対処。
後手、後手で。
やっていて感じたのは、
前回の対戦の時はHUB寄りな試合展開に付き合ってもらっていたのでは?
という思い。
何度目かの離れ際、
かなり体力を削られた私は、毒人6での自分が頭に浮かびました。
あのバテバテだった忌まわしき自分が…‼
気が付けば頭部を攻められだし、防戦一方に。
機動力でピンチを切り抜け、ノータッチのトペコンを敢行。
ちなみにノータッチで外に飛んだのは初めてでした。
この試合は初めてやった雪崩式のフランケンやら、もう1つの場外へラリアットでの飛びやら、とぐろ巻きレインメーカーやら初物が多かったです。
実は私、
トペ・スイシーダを初めてやった相手も東郷さんなんですよ。
知ってました?
変な話、東郷さんにやって失敗するようなことがあれば自分が100%悪いはずだからという絶対の信頼があったからこそなんですけどね。
可能な限り自分の限界を超えなきゃ勝てるわけがない、という気持ちもありました。
……脱線しました。
機動力でなんとかピンチを切り抜けて、それからはスピードや空中殺法を多目にしていきました。
前回は勝ちにこだわりすぎて、逆に持ち味が出せなかった気がしたから、今回はまず「らしさ」を出してく攻め方でイイ方向にもっていけたらなと。
トップからのクロスボディも屈伸式にして、よりダメージを与え。
シャイニングのブーメランもガッチリ顔面に入って。
この辺まではイイ感じだったんだけどなー。
体重を前回の対戦時より4㎏半くらい落としても、筋力まで落としては勝てるわけない。
そこは毎朝の練習の課題でもありましたが。
筋力アップに成功して、
あの東郷さんに必殺のアルマゲドンまで成功させましたが、それでも勝てない。。。
でもきっと東郷さんは返すはず。
やはり、一番の自分の頼れる技、猛毒波布空爆で勝ちたいと頭に描いていました。
そして、
空爆を成功させるもカウントは3入らなかった!!
アルマゲドンからの空爆でも勝てないって……
どういうことですかぁぁぁ!?
結局最後は伝家の宝刀ダイビング・セントーンでまたもや完敗。。。
正直、この時に頭にあったのは、
「もって生まれたものが違い過ぎる……」
でした。
試合を通じて私の気持ちがバレてしまったのか、
東郷さんはマイクで……
「HUBちゃん、今日はありがとうな。
まさかお前と2度もシングルやるとは思ってなかったけど。
これでスッキリしたとか最後だとか言うなよ?
ワンクッション、ツークッション開けてもいい。
お前が俺に勝つまで何度でもやろう。
お前が嫌だって言っても俺が追いかけて行くからな?
逃がさねえぞ。」
……と。
私の心を全て見透かされてるようで涙が止まりませんでした。。。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
1回目より、2回目。
2回目より、今。
戦いを通じて、東郷さんとの心の距離は縮まった気がします。
実は東京の選手達がずっと羨ましかった!
師弟関係だったり、何度も対戦できたり!
でも、そんなんもう気にしない。
それくらいこの2度の対戦は大きな価値も意味もありました。
あとは、
実力の差を縮める。
もっともっと縮める!
これからも東郷さんを目標にしていけることが嬉しい‼
まだまだ頑張れるー!!!!!
おわり
(また映像を見た後に書いてしまうかもですが)