PGTH式速記法講義録(高速度移行型)8…「チチンプイプイ」 宮部みゆき・室井滋 共著より | 個人用途の新速記法 EPSEMS(エプセムズ)

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 草書派理論(CURSIVE THEORY)に基づく
  日英両言語対応の手書き速記法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PGTH式速記法講義録(高速度移行型)8

 …「チチンプイプイ」

     宮部みゆき・室井滋 共著 より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓ 「チチンプイプイ」(宮部みゆき・室井滋 共著、発行所=株式会社 文藝春秋、2002年12月10日第1刷、単行本=2000年4月 文藝春秋刊)より抜粋引用

 

 

 

室井 いや、でもね、途中で行き詰まってきたときに、そうだ、正座がいいって宮部さんは言ってたって、また思い出して(笑)、このイスの上に正座したの。

 

宮部 すごく足痛いでしょう、それは。

 

室井 そう。すぐ痛くなってくるの。だけどね、正座すると、いままで自分になかったヒラメキがあるのよ。

 

宮部 そうかなあ(笑)。それは、単なるプラシーボ効果のような気がする。

 

室井 いままでなんでこういうフレーズが出てこなかったんだろうとか、いつそんなことを自分が考えてたんだというような思いつきがどんどん。それに、字もね、きれいなの、正座して書いたところだけ(笑)。

 

宮部 私、腰痛もちにならないためには正座がいちばんいいって言われたんですよ。最初から座卓で書いてたんだけど、そのもとをたどれば、いちばん最初にワープロを買って仕事を始めたときに、机がなくてアイロン台で書いてたんですね(笑)。

 

室井 うっそー、マジ?

 

宮部 母が使わなくなった古いアイロン台にワープロ乗せて。そんなわけで最初から正座しないと書けなかったんで、習慣になっちゃったんです。ワープロ買っちゃったら、机買うお金なかったから。

 

室井 なんか、カッコいい(笑)。

 

 

 

 

 

 

 速記士をされていたこともある宮部みゆきさんと室井滋さんとの共著で、おふたりの対談、書き下ろし作品など、とても読みやすくて楽しい本です。

 

 私は古本で310円で買って、今、読んでいる最中です。

 

 また、その他に、ちょっと空いた時間に少しずつ読んで、じっくり味わい進むような楽しみとしては、宮部さんの短編作品モノなど、ほんとにいいです。

 

 

 

 

 

 

 

 PGTH式は、50音各行への線の割り当てを伝統的な田鎖式で使われているパターンから極力逸脱しないような形で組んだもので、通常の折衷派符号よりさらに単画化を進めた形で落ち着いたものです。

 

 個人用途に特化して構成された速記法であり、さしずめ「田鎖式現代版」といったところでしょうか。

 

 個人用途を想定し、なるべく規則的で簡便な内容により、より多くの言葉を合理的に速記符号化できることをイメージして組み立てられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

↓ PGTH式日本語速記による文例(1枚)

 (A4コピー紙、ボールペン=ZEBRA Surari  0.7)

 

↑ PGTH式日本語速記(句読点等も書いている)

 

私、腰痛もちにならないためには正座がいちばんいいって言われたんですよ。

最初から座卓で書いてたんだけど、そのもとをたどれば、

いちばん最初にワープロを買って仕事を始めたときに、

机がなくてアイロン台で書いてたんですね。

母が使わなくなった古いアイロン台にワープロ乗せて。そんなわけで

最初から正座しないと書けなかったんで、習慣になっちゃったんです。

ワープロ買っちゃったら、机買うお金なかったから。

 

 

 

 

【↓ PGTH式日本語速記 新しい書き方等の解説】

 

言われ(いわれ)→「イワ」のみで表す

 

カケ→カの速記符号+左上方向(45度位)の5㎜大直線を続けたもの

 

 

 

 

 

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