「南海トラフ 地震予測の嘘」

 

 

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Facebookより なるほど

 

岩本 麻奈

最近、こんなセンセーショナルな報道を耳にした方も多いのではないでしょうか。

 

・「南海トラフ地震が今後30年以内に発生する確率は70%とされてますが、今回5〜6倍に跳ね上がりました」(100%越え?それって確実に起きるってこと?)

 

・「南海トラフ巨大地震、1週間以内の後発地震発生確率最高“77%”平時の3600倍まで急上昇」(なにそれ、数字が振り切れている!?)

 

こういった報道を目にすると、つい不安が募りますが、少し冷静に考えてみましょう。元々のリスクがどのくらいかが分からなければ、適切に判断することはできません。

 

例えば、ある食品を食べ過ぎると発がんリスクが「5倍」に跳ね上がるという話を聞くことがあります。しかし、そもそものリスクが0.001%で、それが0.005%に増えたところで、果たしてどれほどの危険があるのでしょうか?要するに、相対的リスクではなく、絶対リスクで考える必要があるのです。

平時の3600倍という表現にしても、元々がどのくらいの数字かが明示されていないので、判断が困難です。

 

そこで、私の数学・統計学の師匠に教えを仰ぎました。

(美しい数式の資料を添付します)

師匠の回答の要約をChappyと一緒にまとめます:

 

 

基本的な前提として、30年間に0.7(70%)の確率で地震が起きるとします。これを年間や月間に換算すると、年間の確率は約0.039(3.9%)、1か月間の確率は約0.00334(0.334%)となります。

 

次に、この確率が「5倍」に跳ね上がると、年間の確率は約0.182(18.2%)、1か月間の確率は約0.0166(1.66%)に増えます。しかし、この確率が30年間も続くとは限らないため、30年間全体の確率はほとんど変わらない可能性が高いのです。

 

要するに、報道が意味する「5倍に高まった」というのは短期間(例えば1か月間)におけるリスクが急増したことを示しており、それが長期間続くとは限らないということです。こうした場合の注意喚起は、今までの経験から当たり前のことです。

 

日常生活においては適切な備えが重要であるものの、過度に不安になる必要はありません。むしろ、どの地域でも地震は起こりうるので、常に心の準備をしておくべきでしょう。実際、予知されていなかった地域で地震が大災害を引き起こした例は歴史的にも多くあります。

 

日本人の確率への理解は非常に弱い(確率と割合を混同しがち)傾向にありますが、これは曖昧な日本語の特性、教育システム、そしてゼロリスクを好む文化によるものかもしれません。

 

地震の本当のリスクは、地震予知情報に過度に反応してしまうことです。どこであれ、いつでも起こると考えることが正しい姿勢です。リスクは冷静に確率論を考えることで、より適切に対処できるのです。

 

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禿同

 

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これを忘れるな!!!!!!

 

 

 

グラサン