Facebookより
「長年にわたり統一教会をはじめとするカルト問題に取り組んできたジャーナリスト・作家の鈴木エイト氏が、最新著『アンビバレント 山上徹也が私だけに明かした謎の核心』(講談社、5月17日)を刊行した。
「『アンビバレント』を読んでからの面会でも、彼は裁判での検察官と弁護人の発言を事細かに憶えていて、『一点だけ、事実関係で気になった箇所がありました』と指摘されました。頭が良いんですよ。そんな彼がさんざん葛藤したうえで事件を犯してしまった。その背景にはカルト問題、政治家との癒着、メディアの放置といった複雑な問題があったわけです。
安倍氏を暗殺した人物として山上は左派の人間としてイメージされがちですが、彼はもともと安倍氏の支持者だった。彼の言葉は、むしろ右派的な人により刺さるんじゃないかな。自分が"シンパシー"を抱いていた政治家があり得ないことをしてしまったときにどうするか、という問題はいろんな人に考えてほしい内容でもあります」
今年の3月4日には旧統一教会に対する解散命令が出され、被害者に対して金銭的な弁済を行う清算手続きが進められている。6月22日には、教団側の特別抗告を最高裁が棄却し、「解散命令」は確定した。旧統一教会をめぐる問題は、これによって解決されたのだろうか。
「旧統一教会から解雇された700人ほどを再雇用して、7月から一般社団法人として再出発するようです」
解散命令が出されたからと言って、旧統一教会の系譜が途絶えるわけではない。これからも引き続きの警戒が必要だとエイト氏は訴える。
「いまだに(関連団体の)国際勝共連合はしょっちゅう街宣活動をしています。また、教団が支援してきた政治家が復活しつつあり、決して気は抜けないですね」
『週刊文春』がスクープした高市首相陣営の一連の誹謗中傷動画依頼疑惑。ここにも旧統一教会の影が差している。高市氏の公設第一秘書である木下剛志氏がショートメールで松井健氏に拡散を依頼したという投稿の中には、「国際勝共連合の現役会員。家庭連合(旧統一教会)の現役信徒」であると表明するアカウントも含まれていた、と『週刊文春』(6月18日号)は報じている。
「木下秘書が拡散を支持した投稿の中に、『勝共連合のゲンさん』を名乗るアカウントのものがあった。明らかに統一教会と関わりがあるとわかるアカウントの投稿を拡散するよう指示するというのは、少なくとも党のガバナンスや道義的にはまずいですよね」
膨大な取材の末に完成にこぎつけた『アンビバレント』。本書を通し、鈴木氏が改めて提起したい問題とは何なのだろうか。
「あの事件から4年近く経って、裁判や報道の扱いが小さくなっている印象があります。一国の元総理が公衆の面前で銃撃されて亡くなる、そしてその背景にはカルト被害の問題があった、ということの衝撃を、読者に再認識してほしいという思いはありました。他人事じゃないんだ、すごく身近なところにある重大な事件だったんですよ、っていう」」
(記事から抜き出しました)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



