本当にどうかしているこの国ショボーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うわあああああ

 

 

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これオモロ

Facebookより

 

森住 卓

「ウンコと死体」

 

イヤー、クセー、キタネーと鼻つまみ者の代表格。これがタイトルの映画「うんこと死体の復権」だ。先日映画試写会を観に行ったったんだけど。とても面白い映画だった。

 

そもそも、うんこをトイレで流してしまうことに罪の意識を感じていた私はもったいないと毎日思っていた。試写会の案内をもらうとすぐに予定表に書き込んだ。しかも監督は冒険家で医師の関野吉晴さん。私は30年近く前から写真展のdmが届き、私もお礼に私の写真展のお知らせを食ったことがるので、とても身近に感じた。

 

江戸時代、江戸の町民はウンコを売っていた。川越まで運んで畑の肥やしとしてつかった。ウンコで育った野菜は江戸の庶民の口に入った。

ウンコをもったいないと思い、野ぐそして土に返す。やがて微生物や昆虫の力を借りて豊かなつにになる。

 

映画に登場する井沢正名さんが自宅近くの土地を買って何年も野ぐそをしり続けた結果、山の土壌は素晴らしいことになった。時々くすっと笑いながら、声を殺して「そうだそうだ」とうなづきながら観終わった。

 

動物写真家の宮崎学さんも登場する。彼が40年近く前に出版した「死」という写真集がある。中央アルプスの山中で死んだカモシカの身体を定点カメラで継続して撮影した。はじめは、クマが肉を引きちぎって食べ、ウジが湧き、そのウジをタヌキが貪り食い、やがて骨と体毛が残る。体毛は小鳥が運び営巣用の材料となる。「死」が新たな命をはぐくむ。輪廻の世界を映像化したと思った。

 

無益な戦争と利潤追求で自然と人間を壊し続けるこの社会。その結果、現代人は自然とかけ離れた存在のように勘違いしてしまっている。我々がなんと愚かな存在なのかを知らしめてくれる。

 

 

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