Facebookより

 

西村 真悟

 

郵政民営化の結末を見よ

 

今朝、近所の郵便局に葉書を買いに行った。

すると、カウンターの向こうから、

注文した葉書の枚数を数え終わった女の方が

「お孫さん、もう幼稚園ですか」

と話しかけてきた。

その方にも、同じような年頃のお孫さんがいるらしく、

しばらく、孫と孫の母親の両方の面倒をみている双方共通の身の上話をした。

その時、足の不自由なおばあちゃんが、入ってきて、

隣のカウンターの男性に、

預金通帳と思われるノートを渡して、

「何か分かれへんから、これ見てや」と言っている。

この情景こそ、

昔ながらの郵便局だと思った。

さすが、前島密。

前島は、明治初期に郵便制度を造るに際し、

江戸時代の村落共同体の機能のなかに

郵便局を組み入れたのだ。

つまり、村々の村人が先祖代々頼りにしている庄屋に、

郵便局を開設させることによって、

我が国の郵便制度は、

瞬く間に全国津々浦々の国民が信頼して利用する、

最も親しく頼りがいのあるものとなった。

これが、我が国共同体の、

目に見えない大きな財産であった。

・・・と、

今朝の郵便局の情景から、

以上のように思いを巡らせて、

執念深い小生の中に、改めて怒りが甦ってきたのを感じた。

その怒りは、昨日も書いたが、

芸能プロダクションの受けを狙ったフレーズのように、

現状の制度が「諸悪の根源」のように国民に錯覚させて

国民に現状を憎ませて、

構造改革、構造改革、と叫び続け、

では、

「構造改革」とは何かと問われれば、「郵政民営化」と答え、

「郵政民営化」とは何かと問われれば「構造改革」と答えて、

この訳の分からん循環論の詐術と

民営化反対派の議員の選挙区に刺客を放つ脅迫によって、

郵政を民営化した

「小泉政治」を思い出して湧き上がったのだ。

郵政民営化とは、結局、

アメリカの仕掛けた新自由主義に乗った

私利私欲に駆られた者が推進したのだ。

従って、この民営化によって、

我が国の原点ともいえる、

今も、

我が国の全耕地面積の四割、

我が国の全農家の四割を占める中山間地域の

お年寄りがスリッパで歩いて行けて、

今朝のような会話ができる郵便局が激減したのだ。

さらに加えて、

アメリカの狙いであった

日本国民の財産である「郵貯マネー」はどうなったのか。

惨憺たるものではないか。

「構造改革」の御仁は、

今は、「反原発」を叫んでいるが、

無責任にも程がある。

街を歩くなら、

郵政民営化の結果を検証して現状を報告してから歩け。

私は、郵政民営化に徹底して反対し、

無所属にされても「武士の一分」を貫かれた、

平沼赳夫先生と、

議会において政治行動を共にできたことを誇りに思う。

そして、

諸兄姉に次の本を読まれんことをお願いしたい。

主題「『ゆうちょマネー』はどこへ消えたか」

副題「格差を生んだ郵政民営化の真実」

菊池英博、稲村公望 著

彩流社 刊

菊池英博氏は、

郵政民営化の虚妄を早くから暴いた信念の金融財政学者,

稲村公望氏は、

郵政省幹部にして郵政民営化に一貫して反対して退任した気骨の士、

である。

 

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ダグラスさんのおっしゃる通り

 

 

これまた真実ですな

 

きょんきょんいいね