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森重 晴雄

 

フクイチ1号炉を支えるペデスタルは既に開口部付近で50mm沈下しています。原子炉が約1/60傾いています。、原子炉は上部で約400mm前のめりになり、燃料392体が保管されている使用済み燃料プール側に傾いていると推定されます。

 

 図1の写真は東京電力が昨年5月に公開したペデスタル開口部の写真です。ペデスタル内に溜まった燃料デブリがインナースカートの頂部のコンクリートを溶かし僅かな隙間から噴射し壁のコンクリートを溶かしています。

 

 噴射当時は水平に燃料デブリが飛び出していることからインナースカートの頂部とコンクリートを溶かした部分は水平となります。ところが図の通り壁側が下がっています。これはインナースカートの頂部上のコンクリートが高温の燃料デブリによって熱影響を受け強度が低下し、噴射後、ペデスタルの自重によって押しつぶされたのです。

 

 この結果、図2に示すように原子炉を支えるペデスタルは開口部で中心に約50mm沈下しています。ペデスタルを支えているインナースカートの半径は3.1mですので、この沈下により原子炉は約1/60傾いていることになります。原子炉の上部はRPVスタブライザが生体遮へい壁にサポートされています。この高さは床から約24mです。1/60傾いていますのでRPVスタビライザのところで約40cm前に倒れていると推測されます。

 

図3は傾いている方向に392体の燃料集合体が眠る使用済み燃料プールがあります。今後大きな地震によって原子炉が使用済み燃料プールを叩く可能性があることが判ります。

 

 東京電力はペデスタルは今後最大30cm程度沈下するだろうと図4に今年の4月に見込んでいましたが、図1の写真から既に50mm沈下していることが判りました。

 

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図1 ペデスタル開口部の損傷写真 鉄骨のインナースカートと鉄筋がむき出しになっている。高温の燃料デブリが噴射し壁は溶け、壁の下端はインナースカート頂部と高さが一致するはずであるが約50mm沈下している。

 

図2 ぺデスタルは50mm沈下していることが認められ、ペデスタルを支えるインナースカートのの半径が約3.1mまので約1/60傾いていることになる。原子炉は高さ24mのRPVスタビライザ部分で約400mm前がかりとなる。

図3 原子炉と使用済み燃料プールの位置関係
原子炉が傾いている方向は392体の燃料集合体が眠る使用済み燃料プールである

 

図4 東京電力は2023年4月14日に今後最大約0.3m沈下すると予測していた。

 

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