Facebookより転載

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「議会制民主主義制度による社会主義国家への移行」という実験を行った南米チリのサルバドール・アジェンデ大統領。    

 

貧困層の圧倒的支持を受けて行おうとした、アジェンデ大統領の社会主義化政策に危機感を抱いたプチブル層や上流階級は、アメリカのニクソン大統領に「アジェンデはソビエトの手先だ。放置すると第2のキューバになる」と吹き込みました。また、アジェンデ政権によって、所有していた銅山を国有化されたアナコンダや電話網を接収されたAT and Tなどのアメリカ大企業も、アジェンデ政権打倒を働きかけました。これを受けて、ニクソン大統領はチリ軍部の実力者だったアウグスト・ピノチェト将軍を援助して、クーデターを起こさせました。   

 

アジェンデ大統領を射殺し、多くの支持者を虐殺して権力を握ったピノチェト将軍は、フリードマンの新自由主義経済政策を導入しました。アジェンデ政権が接収した鉱山や土地をもとの所有者に返還しました。労働者保護規制を撤廃しました。外国人資本の投資や活動を自由にしました。  

 

これにより、破綻寸前だったチリ経済は復活しました。上流階級や外国企業大きな利益を得ました。チリ経済は高い成長率を誇りました。その一方、アジェンデ政権を支持した貧困層は激しく抑圧され、保護規制の撤廃によりさらなる貧困に陥れられました。またクーデターを支持したプチブル層は新自由主義経済の荒波にもまれて財産を失い没落しました。  

 

やがて、貧困層は外国に逃れた亡命者と連携してピノチェト政権に対する抵抗運動を始めました。没落したプチブル層も抵抗運動に参加しました。これを記録したのが映画『戒厳令下チリ潜入記』(ミゲル・リッティン監督)です。YouTubeにアップされていますので、アジェンデ大統領最後の演説と併せてご覧ください。

 

 

 

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