あの無謀な戦争に日本が走ったのは何故か
いまだに「ABCD包囲網が原因」とか思ってませんか

泥 憲和氏のFacebookより 抜粋転載・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【戦争する国の作り方】

戦争するには上のほうがやる気になっただけではダメで、
国民がその気にならなきゃいけません。
国民が戦争モードになったら、国が止めても止まりません。

前の大戦なんかその典型で、国民の戦争熱に火をつけたのは
政府・軍部と国内上層部ですが、しかし中国を相手ならまだしも、
さすがにアメリカやイギリスと戦争するのはビビったようで、
政府・軍部・実業界にも反対者がたくさんいました。

しかしいったん燃え上がった火を沈下させようとしても無理で、
誰も止めることのできない勢いで、何かに押されるように、
世論と政府・軍部がもつれあって、
確たる勝算のない戦いになだれ込んでいったのでした。

戦争の煽り方は単純でした。

中国と戦争するには、
「中国が日本を舐めている。懲らしめなければならん」
こういう世論操作がされました。

英米と戦争するには、
「英米が日本を敵視して経済封鎖に踏み切った。
 座して死を待つよりは乾坤一擲の大勝負に」
こういう世論操作がされたのでした。

今日では、これらはただの世論操作でしかなかったことが明らかになっています。

といっても、いまだに「中国の反日・侮日が戦争の原因」だとか

「ABCD包囲網が原因」とか唱えるデマ屋がいて、
それを信じる向きもあるようなので、話はそこからです。


【戦争する国の作り方】2 

戦前の話「中国の反日・侮日」とはどういうものだったか①

昭和13年1月16日、帝国政府はいわゆる「第一次近衛声明」というものを出しました。
「国民政府を対手とせず」で有名な声明です。
それは、現代語に直せばこういう内容でした。

「中国政府はまったく反省の色がない。
 日本の意図を分かろうともせず、日本が攻撃しているのに抵抗するとは何事か。
 双方の攻撃で一般市民の被害が出ることを考えもせず、
 さっさと負けないとはまことにけしからん。もう外交交渉はしない」

なんとも身勝手な声明で、開いた口がふさがりません。

この声明について「対手とせず」とはどういう意味かとの疑問が上がったので
【補足的声明】というのを翌々日に出しています。

「国民政府を対手とせずというのは同政府の否認よりも強いものである。(中略)
 今回は国際法の新例を開いて、国民政府を否認すると共に、
 これを抹殺せんとするのである。 また宣戦布告のことが流布されているが、(中略) 国民政府を対手とせぬ建前から、宣戦布告もあり得ぬわけである。」

思い上がりも甚だしいと思いますが、要するに日本が攻めかかっていくのに対して
中国が自衛するのが「反日」だというのが、当時の日本政府の言い分でした。

中国がさっさと白旗を掲げないで抵抗するのは「日本を舐めているからだ」
「侮日だ」というわけです。

そんな国は滅ぼしてしまうぞというのです。
この言い分を、なんと国民も支持したのです。

日本国民の感情は、つぎのようなものだったと思われます。
「中国は昭和の初めから日本製品不買運動をしたり、
 日本人にテロ行為を働いたり、さんざんひどいことをしてきたじゃないか、
 いまは日本が一方的に攻めているように見えるけれども、
 そうせざるを得ないように仕向けたのは中国だ。
 中国は反省して謝罪すべきなのに、かえって抵抗するとは許しがたい。」

このように思い込んでしまうのが、情報操作の恐ろしさです。

昭和の初めから日本製品不買運動が起きたのは、
日本が中国に無理難題を押し付けた「対支21ヶ条の要求」が原因なのです。

ところで、その要求のうち、第5号は秘密要求でした。
日本国民に対して秘密にされていたのです。
明日はその秘密要求について書きます。

(8月26・27日分まとめ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・転載終わり

あなたも私もあの時代に生きていたら
戦争に加担してしまったかもしれない...怖いですね~


私も両親に「なんで反対しなかったの?」と聞いたことあるけど
「とてもそんな雰囲気じゃなかった」と

それどころか母は 玉音放送を聞いて皇居に行って泣いたんですと
「今思うと何でそんなバカバカしい事したんだか...」
すっかり洗脳された愛國少女だった...

勝った勝ったという大本営発表を信じて
イケイケどんどんだったんだろう...

親から聞く話は「空襲がどんなに怖かったか」とか
「配給がなくなって食べ物に困った」ばかりで
中国で東南アジアで皇軍が何してたかなんて全く知らないわけだ


しっかしあの時代ならともかく

今だに「中国ガー」「韓国ガー」ってやってる人がいるってことは
マスコミ・TVの洗脳力は強力だ...

今でもこうなんだからあの時代の洗脳は簡単だったろうな