・・・5月16日西日本新聞・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【自衛隊来るほうが危険】アフガンで人道支援 中村哲氏




アフガニスタン人にとって日本は軍事行動に消極的な国だと思われています。
一言で言うと敵意のない国。
これは自衛隊の行動を縛ってきた憲法9条の力です。

アフガニスタン人も、日本には他国の戦争に加担しないという「掟」が
あることを知っています。

アフガニスタンで活動する中で、米軍のヘリコプターに撃たれそうになったり、
米軍に対する反政府側の攻撃に巻き込まれそうになったりしたことはありますが、
日本人だからという理由で標的にされたことはありません。
この「掟」があるからです。

今、活動拠点のアフガニスタン東部のジャララバードには私以外、外国人はいません。
大勢いた欧米の人は逃げ出しました。
米同時多発テロの後、米国を中心とする多国籍軍が集団的自衛権を行使し、
軍服を着た人々がやって来てから、軍事行動に対する報復が激しくなり、
国内の治安は過去最悪の状況です。

アフガニスタン人は多くの命を奪った米国を憎んでいます。
日本が米国に加担することになれば私はここで命を失いかねません。

安倍首相は記者会見で
「(現状では)海外で活動するボランティアが襲われても、
 自衛隊は彼らを救うことはできない」と言ったそうですが、
全く逆です。かえって危険です。私は逃げます。

9条は数百万の日本人が血を流し、犠牲になって得た大いなる日本の遺産です。
大切にしないと、亡くなった人たちが浮かばれません。
9条に守られていたからこそ、私たちの活動も続けて来られたのです。
私たちは冷静に考え直さなければなりません。

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「もちろん人々は戦争を欲しない。
 しかし結局は国の指導者が政策を決定する。
 そして人々をその政策に引きずりこむのは、実に簡単なことだ。
 それは民主政治だろうが、ファシズム独裁政治だろうが
 議会政治だろうが、共産主義独裁政治だろうが、変わりはない。
 反対の声があろうがなかろうが
 人々が政治指導者の望むようになる簡単な方法とは...

 国が攻撃された、と彼らに告げればいいだけだ。
 それでも戦争回避を主張する者たちには、愛国心がないと批判すれば良い。
 そして国を更なる危険にさらすこと、これだけで充分だ。」

ヒトラーの右腕 軍事参謀ヘルマン・ゲーリング
1945年ニューンベルグ裁判での言葉


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