文化放送「吉田照美 飛べ1サルバドール!」7月25日
「参議院選挙 自民党圧勝共産党躍進
アーサーさんはどう総括する?」
僕が日本に来たのが23年前の夏で
その時の政治と重ね合わせてみると
今回の選挙は日本の保守勢力の全滅だと思う。
ここまで全滅するとは思わなかった。
報道では自民圧勝
自民と言うパッケージは保守勢力ということになっているから
自民が勝つと保守が勝ったということになるが
90年代始めの頃の自民党の政治と今の自民党政治は全く違う。
保守というのは小さな政府・伝統を重んじる・保守思想がある
日本という国を独立国家として成り立たせ守り続ける。
日本語・伝統・風習・経済が続くということが保守。
今の日本の保守は独立国家を目指していない。実現云々じゃなく夢見ることもなくなっている。
何を保って守る保守なのか全くわからない。
掘り下げてみると
今の日本の保守は米国の民主党のタカ派の中身と同じ。パッケージは昔と同じなのに原材料はひとつも重なってない。
独立国家の基本はエネルギーと食料の自給自足ができるかどうか。
エネルギーを頼っていると言いなりになるしかないし食料も同じ。
日本には豊かな地熱資源があり
小水力も風力もソーラーもいっぱいある。「資源のない国」と自虐的な見方する人がいるがとんでもない人材も技術力もあってやる気になり政府が動けば
世界最高水準のものが揃っている。
それなのに政策は正反対の方向に進もうとしている。
昔の本当の保守なら昔のことを踏まえてやるはずなのに。
日本の昔の政治を思い出すと
日本は大名の強さを表す時にお米・石高(ごくだか)で表していた。
一石は武士一人を養うのに必要なお米の量。
食料に結びつけて国力を表していてみごとなもの自給自足独立が基本で こういう発想が日本にはあり
日本列島のもともとの生活はそういうところを踏まえてやっていた
それと今の政治を天秤にかけてみると今の政治家は「石」潰し何万「石」潰しの政治
これをやっていくと日本という国の形がなくなるTPPに入ったら独立国家もへったくれもない本当の保守はTPPに賛成することはあり得ない米国民主党タカ派の言いなりになって属国政治・穀潰し政治をやっている
共産党は半自民勢力の受け皿になった。
共産党は言っていることとやろうとしていることがわりとまっすぐで
ある種の誠実さが感じられる。
共産党もパッケージと中身がずいぶん違い共産主義を目指していない。
自民党もパッケージと中身がまるっきり違うのと似ているが
共産党は筋を通している所が少し信頼を感じられる。
躍進と言うには議席が少ないが11議席になったので
単独で法案を提出することができるので
何を打ち出してくるかこれから注目したい
山本太郎さん「俳優としての知名度を生かして当選」と新聞に書かれていたが
僕はそうじゃなくて 俳優として「はずされてつぶされて仕事もなくなった」が
彼はこの2年間本気で行動して人の話をちゃんと聞いて
本気で取り組むということをやった
議員になれたのはそこが大きい
気持ちと行動が結びついた政治家
大きなニュースになってないが
今回の参議院選挙では1票の格差が4.77倍弁護士が裁判を起こしているから
違法な選挙ということになるのではないのか。
この秋には最高裁の判決も出る。
衆議院の全員と参議院の半分が違法議員ということになるかも是正したと言っても4.77倍なのに地味な扱い
勝ったといっても得票数では野党の得票数のが多い制度をどういじるかということはとても重要なのだが
結局みなそこに詳しくないし気がつかないから
制度をいじくられるとかなりずれた結果が出る。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「タイムレス―中川隆写真集」Arthur Binard (原著) 中川 隆 アーサー ビナード