文化放送「吉田照美 飛べ!サルバドール」

(アーサーさんの登場はの16時40分頃から)

5月2日アーサー・ビナードさんのコメント

~ポレポレ東中野 映画「日本国憲法」のトークショーを終えて
 やって来たアーサーさん。間に合うのかとツィッターで話題に。
 大江戸線で一本 充分間に合いました。
 「なまけものの節句働き」という言葉のようにGW忙しいそうです。
 明日は岩国で4・5・6日は山本太郎さんと中国地方ツアーだそう。~


~今日のテーマ「5月3日は沖縄に行こう!」

沖縄から日本を見つめる日。
6年前に沖縄に5月3日に行って日本を見る目が変わったんです。

4月28日・5月15日・6月18日・8月15日・9月4日
も忘れてはいけない日です。
何の日か分かりますか?

アシスタントの室照美さんが答えて
「4月28日はサンフランシスコ講和条約が発行され沖縄が日本から切り離された日。
 5月3日は沖縄返還の日。
 6月18日は第2次世界大戦でひめゆりと学徒隊に解散命令が出た日。
 8月15日は終戦記念日。
 9月4日は沖縄米兵少女暴行の日。」と完璧に答える。すばらしい。


9月4日は1995年のことです。これだけじゃないが。
沖縄で生活しているともっともっと思い出されて複雑な日はたくさんある。

5月3日の憲法記念日はどこにいても変わらないと思うかもしれないが
6年前施行60周年のとき沖縄にいて60周年ですねと言ったら 
違うよと。沖縄の日本復帰は72年。沖縄にとっては41周年。
日本国憲法が沖縄と結びついた。
沖縄は返還されるなんて受け身の話ではない。
沖縄の人たちが徹底的に運動して復帰を成し遂げた。

日米安保はサンフランシスコ講和条約と同時に結ばれたが
日本国憲法よりも実権を握っているもの。いびつな構造になっている。

日本の沖縄になるときに安保条約という
ペリーもびっくり唖然とするぐらい不平等な条約。
それを廃棄処分されるという運動だったのに。
日米安保を外して日本国憲法のもとで沖縄が日本になって
市民が主権者になると言う話だったのに。

そんな当たり前の話が手品のような政治のカラクリで外され
安保は安保のまんま逆に強化された。

沖縄の市民は「日本国憲法のある国」に復帰しようと言うのがそもそもの出発点。
戦争でひどい被害を受けたこの沖縄、朝鮮戦争の踏み台にされ、
ベトナム戦争の道具にされた沖縄、アメリカ軍基地がいっぱいある沖縄が、
「生存権・基本的人権・戦争放棄を基本とする日本国憲法のある国」に復帰しようと。

沖縄から日本を見つめるとき「日本国憲法がある」ということが大事。
それを日本の人は分かっていない。

自民党の憲法改憲案はとんでもないもの。

憲法でもなんでもない。
何一つ僕らには使えないもの。


日本国憲法が廃棄処分され「アベリカ憲法」に差し替えられると
日本はもう主権国家でなくなる。
沖縄から見ると分かる。

日本が主権国家になるかそれは日本国憲法にかかっている。
僕らが主権者になるための法的な土台。
憲法はレシピ本みたいなもの。棚においておいても意味ない使わなければ。

明日は日本国憲法を読もう。

前の都知事は悪文だと言っていたが
本人の文章と混同して言っていたんじゃないかなと思う。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また来週。


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