ルーズベルトの責任 〔日米戦争はなぜ始まったか〕チャールズ・ビアード
戦後3年目 に出されたビアードの渾身の作
英雄ルーズベルトに反する本のため
米で禁書扱いされ日本で翻訳されることもなかった本が
70年目に全訳で出版
この本の内容は いろいろなところで色々な方々が
書いたり紹介したりで知ってはいるが
日本人必読とのことなので
読もうと思ったら上・下刊でかなり読むのがしんどそう...
そしたら図書館に解説本があった
重要な部分がまとめられています
「ビーアド『ルーズベルトの責任』を読む」開米潤
・・・Amazonの内容紹介・・・・
日米関係、そして戦後世界を考えるための必読書を読み解く
「日米関係の核心は、中国問題にあり」と1920年代に看破した
チャールズ・A・ビーアドとは、いったい何者か?
公文書を徹底解読し、日米開戦に至る真相に迫ったビーアド
最晩年の遺作にして最大の問題作「ルーズベルトの責任」を
いま、われわれはいかに読むべきか?
ビアードは「ルーズベルトに戦争責任があった」と
ルーズベルトが行った外交は明らかに憲法違反であって
それはいかなる時にあっても許されることではないと糾弾
・・・・簡単にまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「戦争をしない」と公約を掲げて当選したルーズベルト大統領だったのに
英のチャーチル首相と示し合わせてナチス・ドイツとの開戦を目論んだ。
ルーズベルトは何をしたか大西洋における「パトロール行為」の名目で
実際にはドイツの潜水艦に戦闘行為を仕掛けるもドイツは挑発に乗らなかった。
日本との交渉をわざと決裂させて日本からの攻撃を誘発し
真珠湾攻撃を行わせた。
アメリカ国民は「真珠湾で騙まし討ちされた」
「凶悪なナチスドイツとジャップ共を打ち負かした」という事で
ルーズベルトを英雄視してしまった。
アメリカ合衆国憲法は
アメリカが参戦する決定権を連邦議会に付与している。
これは戦争するかどうか 国民が決断するということである。
軍の最高司令官であり 行政の最高長官であるとはいえ
大統領がいかなる場合でも議会の了解を得ないで参戦を決定することはできない。
ルーズベルトの一連の行為は
世界的な危機に対応するためのものとしても
権力を制限することで政治の専制化や独裁を防止する合衆国憲法を
完全に踏みにじる行為であるとビアードは批判。
これは立憲民主政体と代議政治の将来を危うくする行為であり
アメリカ建国の理念と共和国の根幹をないがしろにする行為である。
こうしたルーズベルトの秘密外交が弾劾されず
戦争で大勝利を得たことで
その後のアメリカ外交の指針となるならば
合衆国の立憲民主政体はその歴史に幕を引くことになりかねない。
ビアードはこれは大変危険なことであると批判。
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戦後のアメリカ史を見たら
ビアードの懸念していた通りになってしまってる...
日本の自虐史観も米に植え付けられたものですし
真珠湾 新しい軍艦はそこにいなかった 古い船が並べられていた...とか
マッカーサーですら日本は自衛のために戦ったと言っていた...とか
陰謀じゃない「事実」がこの本に全部ありますおすすめ