文化放送「吉田照美 飛べ!サルバドール」


4月18日アーサー・ビナードさんのコメント


成田空港出国ロビーで主権を叫ぶ
(アーサーさんはハワイに行くため成田から電話で登場)


~日本に主権が戻ったとされる
 サンフランシスコ講和条約から61年
 政府は条約発効の日となった4月28日を
 主権回復の日として式典の開催を決めた
 しかし沖縄・奄美・小笠原にとっては条約によって日本から切り離され
 長くアメリカの統治下に置かれることになった日でもある
 4月28日は日本の主権回復の日なのかそれとも屈辱の日なのか考える~


サンフランシスコ講和条約が還暦になり 考えるときが来た。
日本政府は主権回復の日と言うが
主権とは「主の権利」だが この「主」は僕らじゃない。


国益も巧みに作られた言葉
国益というと自分たちの利益のようだが 
国を操って動かしている一部の人たちの利益が国益。

沖縄で日本を見渡してみると主権の「主」は米国防総省だ。


沖縄返還は地位協定を含めたとんでもない不平等な
日米関係を固めた手続きと同時に行われた。

沖縄を返したのではなく日本列島が全部沖縄になった日。


それが沖縄返還の日。現実とずれている。 
在日米軍の74%が沖縄にある。沖縄に行くと目に余る。

日米地位協定ひとつをとってみても61年間何も変わらない。
やりたい放題のままで悪くなるばっかり。


基地返還もできない。
サンフランシスコ講和条約がアメリカ軍の駐留を可能にしてしまったのだ。
6条には90日以内に撤退するとあるのに

「2国間の条約に基づく駐留はそれを妨げるものではない」ともある。

サンフランシスコ講和条約は主権回復として全く働いていない。
安保条約をセットに作られた「日米安保の日」なのだ。


安倍政権はあまりにも分かりやすい属国ぶりだから
必死に取り繕って隠している。

主権回復の日って英語ではあり得ない。
英語では独立記念日にあたるもの。
独立国家と辞書を引くと「完全な主権を有する国家」とある。
主権国イコール独立国。

本当にみなが望む祝日を作りたいなら「独立記念日」になるはず。
でもそれは使えないのだ。

安倍政権がそれを使ったら世界から失笑を買う。

日本人にも何だ独立してないんじゃんとばれてしまう。
だから「主権回復の日」と言うのだ。

この前発表された基地返還ロードマップを見ると
「2014年またはその後」になっている。
14年までは絶対に返さないということ?
しかも「またはその後」がすべてについている。


4月28日は市民で「主権のない日本を語る日」にしよう。

独立国家として「独立記念日」を祝いたい。
その日が来る事を祈ってハワイに行ってきます。

 
また来週~


どうぶつどうしてどんどんと