実はちょっと腹が立っています。
筆者は鉄道好きなので、このブログテーマに鉄道を入れているくらいです。
だから鉄道関連の番組はどうしても目がいってしまいます。
先週からNHKで始まった『路~台湾エクスプレス~』も、HDDに録画したうえで
つい先日ですが拝見しました。
少し前の記事でも書いたように、近年は天下のNHKといえどもカメラワークなどの技術的な面で
不満の残る作品が増えてきましたので、事前に懸念はしていましたものの本作に関して言えば
その面での心配は杞憂に終わりました。
しかしドラマなどの作品で最も重要なものは何か。
もちろん役者の演技力やカメラワークなどの技術力は大切です。
しかし“最も”重要なものはたった一つ・・・そう「脚本」です。
お話は、1999年の台湾新幹線建設の優先交渉権獲得から始まり、
日台合同プロジェクトメンバーの一人となったヒロイン・多田春香(演:波瑠)を視点に進みます。
ここまでは全く問題はありませんでした。
しかし、いつまでたってもヒロインの仕事が何なのかが明らかにされません。
台湾新幹線開業に至るまでのプロジェクトを扱ったお話なのだから、
ヒロインがどのような職務に就いていて、それがプロジェクトにおいてどのような立場であり、
プロジェクトを進めるためにどのような工夫をし、どのような壁にぶつかり・・・
というようなことは最低限、視聴者にわかる形で提示されてなければなりません。
それを怠ってしまうと、台湾新幹線開業までを扱った意味がありません。
では代わりに何を描いているか?
ヒロインが今カレと結婚間近になったところで、行方が分からなかった片思い中の男に出会って・・・
とか少女漫画でも最近ではやらないような恋愛模様ばかりがお話の焦点とされています。
別に恋愛描写を入れることが問題だとは思っていません。
繰り返しますが台湾新幹線開業までの仕事模様について何も描かれていないのに、
恋愛模様“ばかり”が描かれていることが問題だと指摘しているのです。
他に描かれているのは、サブキャラの家庭問題やキャバクラで働くお姉ちゃんの過去だとか・・・
繰り返しますが台湾新幹線の話は何処いってるのか。
ところが物語の終わりのスタッフロールを見て、すべてが理解できました。
脚本:田渕久美子
・・・まさか、再び奴の名を目にすることがあるとは。
作品の出来は理解できましたが、その後にフツフツとした怒りが湧いてきました。
怒りが湧いてきた理由については、下の大河ドラマをご覧になればわかると思います。
俺の前に二度と出てくるな