京都の縁(へり)を巡る旅 ⑦ 世界遺産・醍醐寺散策(上醍醐編) | deluxeの徒然雑草紀行

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ブログのテーマによる振れ幅が大きすぎるので、自分の読みたい記事テーマを決めておいた方がいいかも。
シリアスな社会批評の直後に「ガンダムLOVE」な記事を平気で載せたりしますから(w

ランチを食べたら、下醍醐の有料エリアを抜けて上醍醐の女人堂に向かいます。

ここで入山料・500円(本来は600円、下醍醐のチケットを見せると割引)を支払います。

これが登山道の入り口です。

ハイキング気分で向かうとえらい目に遭いますので、ご注意ください。

具体的には↑のような道を一時間。

参道として整備されているので、普通の山道よりかは楽ではありますがキツいことに変わりなく。

というわけでいつものとおり、いきなり頂上付近≒上醍醐に着いたことにします。

まず最初に見るべきは、清瀧宮拝殿。

室町期(足利義教の頃)に建てられ、中には空海が連れてきた守護神がいるとか。

当然ながら国宝。

その前には醍醐水が湧いています。

醍醐寺の名の由来は空海の孫弟子にあたる聖宝尊師がこの湧き水を見つけ、

「醍醐なるかな(≒very deliciousの意)」と言い、ここに寺を創建したことから始まるといわれています。

当初は修験者の霊場として発展しましたが、

後に醍醐天皇の庇護を受けて一気に下醍醐を含む大伽藍へと変貌し、

その後の歴史の波にもまれながら現在に続きます。

上には割と広い空間があります。

ここにはかつて西国三十三か所の第十一番札所の准胝堂がありましたが、2008年に落雷で焼失。

再建を目指していますが具体的な予定はなく、臨時札所が下醍醐に移されています。

次に訪れたのは薬師堂。

平安時代後期の建物で、もちろんこれも国宝。

古くからの御本尊は霊宝館に移されましたが、現在は新しい御本尊が収められています。

ここでまた少しいて五大堂に到着。

建物は戦前のもので、ここだけが上醍醐で修験道場の名残を残しています。

山頂部にあるのが如意輪堂と開山堂。

どちらも豊臣秀頼により再建された建物です。

醍醐の花見で父親の秀吉がお世話になった土地ですから、それに関連して建てたのでしょう。

ここからは上醍醐から広がる絶景が・・・と言いたいのですが、なんとも微妙な景色でした。

帰り道は、往路からは角度の関係で見えずらかった清瀧宮本殿を望めました。

そして下山途中では、往路で気づきそびれていた秀吉が醍醐の花見をした場所を拝見しました。

ここに臨時の(とは言いつつも豪華な)茶屋を建てたらしいですが、想像するのは難しいです。

 

というわけで無事に下山した筆者は、駅に戻ってさらに南下することになります。