ソウルタワーは南山公園の頂上に建てられているので、緩やかとはいえ
ちょっとした山登りをせねばなりません。
途中ソウル駅舎を遠くに見ることができました。
公園事態は広大ですが、さすがに全体を廻る時間もありません。
途中、新羅の英雄と言われる金庾信将軍(詳細は知りません)の騎馬像を見つつ、
それなりに歩いてケーブルカー(ロープウェイですが)乗り場に到着します。
乗り場の雰囲気は日本も世界も大して変わりありませんね。
というわけで箱に乗り込んでしばらくして、山頂までの短い時間を過ごします。
降りた先を少し歩いていくと、かつての烽火台を再現したものや
八角亭と呼ばれる憩いの場が目に入ります。
行ってみて初めて気づきましたが、ソウルは案外と低いながらも山に囲まれた土地で、
その軍事的な価値の高さ故に昔から国の首府として整備されてきたそうです。
また八角亭は、王朝時代からの~というイワクは特になく、
韓国の初代大統領・李承晩のために造られ始めたのですが、その途中で革命により本人は失脚。
今では単なる休憩所としての機能しか残されていません。
個人的には、韓国にとっても日本にとっても害にしかならなかった大統領、というイメージです。
というわけで、ようやくソウルタワー前に到着。
韓国内外のいろんな観光客の人たちが集まっていますが、
元はといえばソウルを囲む城壁一帯の一部にあたる場所です。
だから少し歩けば、再現されているモノとはいえかつてを思い起こさせる城壁を見ることもできます。
てなわけで、いざテッペンへ!
インスタ映えする入り口から、エレベーターで一気に展望フロアへ。
中はまるっきり日本の〇〇タワーと雰囲気が同じですね。
南側を見れば、市内を東西に流れる漢江が見渡せます。
対岸側には主に住宅街が広がっています。
ソウル市は韓国人口の2割にあたる1000万人が住む、世界的な大都市です。
北に目を向けると、韓国内最大のビジネス街が目に入ってきます。
サムスン他、韓国の世界企業及び金融街としての機能も集中する、世界有数の経済圏の一つです。
昼に訪れた景福宮のさらに奥まで望遠レンズを向けると、青い屋根の建物があることに気付きます。
これは青瓦台といって韓国大統領官邸、日本の総理官邸にあたる建物です。
なぜ屋根が青いかといえば、黄色は中国の皇帝しか許されないために
朝鮮王朝の王宮屋根を青色にしていた名残なのだそうです。
ソウル市街を見下ろした後は、ケーブルカーで来た道を戻り、
更には日本でも最近増えている斜め式エレベーターで市街まで降りていきます。
普通ならここで観光は終わりですが、個人旅行なのでもうちょっとだけ続くことになります。