第11条~ライブオン プロファイル4 | 劇部屋24シアターズ

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劇部屋24のオリジナル作品「月羽妖夢伝」制作近況や
劇部屋24での上演記録を残していきます!!

第11条~ライブオンプロファイル4

アキラ:
午後8時。
僕たちはタルダクリニックいう看板のある
建物の中にいた。

一緒に来たハルと言う女警部は、
先に診療室の方に入り、
僕は待合室に待たされた。

ハル:
今、準備するからちょっと待っててね

アキラ:
あれ?こんなシーンどこかで出会ったな

僕は自らを省みる

そうかそれは・・・

それは勤め先で行われた研修会という
名目の密会での出来事だった。

はいアキラさん。別室での検査となりまーす

え、どういうことですか

ちょっとすぐには言えないんですけど
重大な病原保有の疑いがあります。
すみませんが、こちらへ。

案内された別室にて
重大な病原とは一体どういうこと?

10分後。その医者が別室に来た。

今日はすいません。
今から3本注射を打ちます。
それぞれ麻酔です。
適性があるので
3タイプ打たせていただきます。

あのすいません
どういう症状なんですか

結果が出る前の過程については
一歳おしゃべりできないことになってるんで

え?えええ・・・

されるがまま、なされるがままに
僕はその注射を受け、
ほどなくして、意識を手放した。

次に気づいたとき・・・
僕は病院のベッドの上だった。

あれここ・・・
どういう意味?

そんな時に耳に響く
カルイ言葉

ああらー
あきらさんお目覚めになりましたか?
ごめんなさいね〜
私の誤診だったようです

聞けばその医者
直感で物を言ってしまったとのこと
上司に相談をしたが
会社の定期検診だったこともあり
転ばぬ先の杖状態だから
いいんじゃね?って話で決着してしまった。

そんなことがあってから
お医者さんというやつを
極端に信用できなくなってしまった。

ヒトにとっては痛快だけど、
自分にとっては痛恨の
そんな過去のエピソードだ

ハル:
準備できたわよー
入ってきてー

アキラ:
そこにあったのはレントゲンのような装置

ハル:
はいそのままー
はいオッケー

えっとー検査結果はっと
特に異常は無しね。
骨折も打撲もなんにもナシ。
あんなことがあったのに・・・
強いのね あなた

イヤ・・・
それほどでも・・・

なに?まだ何か
不満なことでもあるの?

あ・・・いや・・・

診察スピードが・・・
やたらと早いなと思ってさ

ああ〜
ここの凄腕のタルダ医師はさ。
患者さんの負担を第一に考えてくれるの

ええ!?
そうなんだ

診察スピードだって、
早ければ何でもできるって。
これ、HCT(エイチシーティー)
っていうんだけどさ
先生の自作なんだよ

すごいなあ
尊敬できる先生なんだね
世の中こんな先生ばっかりに
なればいいんだけど

どういうこと

医療詐欺?

定期検診の結果をもとに
異常が発見されましたので
すぐに入院してくださいって
内容のやつ。

えーそうなんだ
ひどいな

それ以来極度の
医者嫌いになっちゃってね
はっきりてトラウマなのさ

そうなんだ。

そのときだった。

突然、待合室においてあったテレビが
放送を開始した

その放送内容は何と
緊急時に使用される臨時ニュースだった

その内容は僕たちを震撼させる
内容のものだった。
時刻は午後9時を回っていた。