第七条~ユウキリミテッド版
レジデントコードエピソード1 第2話
アナ>DDNデイトラインニュース。こんばんわ、
この時間のニュースをお伝えします。
県知事は記者会見で、季節外れのカゼの流行を想定した
医療提供体制を整える方針を示しました。
病床数は現在の状態を踏まえ、今後の感染拡大の状況に応じて、
段階的に増やす考えです。一方で検査体制や防疫体制は強化し、
リスクを早期に把握して万全の対応が取れるようにすると発表しました。
ユウキ:女性が市内の病院に緊急入院という話は
お上から直々に聞いていた
ヒカル:その様子をからさせてそれがアスカであることは
容易に想像することができた
アキラ:知らせを受けて拙者達は市内の病院に急いだ。
そこで某たちが見たものは、耳と目を疑うかのようなものだった
アスカ:オリジナルオーディオドラマ
レジデントコードエピソード1 第2話
ユウキ>アスカ!おまえ・・・
ヒカル>なによぉ!?あなた、全然大丈夫じゃない!
全身やけどの黒焦げだって聞いたから、私、
あなたがベットの上で寝たきりになってるんだろなって
思ってたのに!?
アキラ>これは・・・一体どういう・・・間違いじゃ?
アスカ>コラ!アキラ!!間違えだとか言うてくれるなよ!?
たしかに、わらわはまっくろくろすけの意識不明の、
悲劇の乙女だったのじゃからな!
ユウキ>たしかに、この状況をみると アスカは無事だったのかもしれん。
しかしだな、情報が錯綜(さくそう)している
ようだ。いったいどういうことだ?詳しい話を教えてくれ
ヒカル>そうよ。ついでに、ここの騒がしいお医者さん達の
事情も含めてね。
アキラ>そういえば、さっきから妙に騒がしい。
アスカどのおぬし、なにか知っておるのではないか?
アスカ>気づいたか。すべてお気づきのとおりでな・・
わらわが目覚めたときから、こうなのじゃ。
そうじゃ・・・すまんがここではちょっと都合が悪い。
ちょっと場所を移したい。よろしいか。
ユウキ>お、なんだなんだ。ここは秘密の部屋へ移動ってパターンか?
ヒカル>ものすご~い 機密情報というやつが出現してくるとか!?
アキラ>おおお!興奮・・・って、あれ?
あの・・・アスカ殿?・・・こ、ここは?
アスカ>ん?談話室というとこじゃが?
病院というところでは、見舞いがたくさんのときはダンワシツというところで
話さないといかんと聞いたものでな・・・・
ユウキ>なんだ?・・・それは??がっくりだ・・・
ヒカル>・・・・あたし、店に行こうかな・・・
アキラ>・・・拙者は、ソバを食べに行くでござる~
アスカ>こらこらこらこら おぬしたち!
ユウキ>・・・ったく、俺たちはなぁ、安月給で働いてるんだぞ?
軍人がアルバイトとスパイを兼任なんて、前代未聞なんだぞ?
ヒカル>わたしだって、そうよ。なんで儲かるはずのお店のほかに
こんな安い仕事請け負わなきゃいけないんだろ?
アキラ>それがしだって、この世界のギンザのソバくらい食べに行きたいのに、
なんでこんな安い稼業に身を投じるようになったのか・・・まっこと、嘆かわしい・・・
アスカ>・・・よし、もういいじゃろう。端末に注目するように。
ユウキ>・・・ふむ
ヒカル>・・・そういうと、アスカはその始終を話し始めた。
アキラ>アスカは思念波をスマホにかける。
やがて、脳裏に実像が浮かびあがる・・・
アスカ>そのとき、わらわは浮遊術を使って、
光る閃光の見えるところまで移動していった。
ユウキ>その後、強烈な目を痛めるような閃光にとらわれ・・・
それ以降は何も記憶していないそうだ。
ヒカル>その光は確実に、アスカの体を破壊しようとした。
アキラ>激しすぎる閃光・・・灼熱の光芒。
アスカ>自身の感覚を全て止め、自らの身を闇に閉じ込める。
ユウキ>そして気付いた時には、巫女服を黒く焦がしてしまった
状態でみつかった。
ヒカル>そのときの服がバスケットの中にに入れられている。
黒く焼け焦げた巫女服。無残にも煤汚れてしまっていた。
すごい・・・相当の爆発だったんじゃない?
アキラ>それがし・・ちょっと気になる。(・・・クンクンクン)
アスカ>やめい!おぬしはチカンかあんぽんたん!!
ユウキ>アスカのクレームをよそに、一通り匂いを嗅ぎ終えると
アキラは我々に向き合った
ヒカル>アキラはそして、病室から持ってきたマスクを全員に渡す
アキラ>嗅いで見てくれ。
アスカ>はあ??てめえ!やめんかこのクソこれスケベ野郎!
ユウキ>ふむ・・・・・
ヒカル>これが・・どうしたの?
アキラ>金属の匂いがする・・・これは、霊的な何かではなく、
物理的な・・なにかだったのではないか?
アスカ>どういうことじゃ!?くわしく言うてみい!
ユウキ>いや・・・その必要はない・・・
ヒカル>どういうこと!?
ユウキ>これは・・・火薬の原料 マグネシウム四型乙だ。
ヒカル>な、なによ、それ・・・・
アキラ>この時代でいう、ダイナマイトというわけさ。
やっこさんたち、ここに不発弾があることをしっていたな。
ユウキ>知っていて、極秘に処理しようとした・・
ヒカル>なぜ、そんなマネ・・・・
アキラ>工事を中止にしたくなかったのじゃろう。
危険物がみつかれば、調査が入るから、工事はできない。
さっさと決着つけたかったのではないか?
ユウキ>・・・わかった。あとは俺がやる。
これは、俺が上へ報告して、上が動くべき仕事なのだからな
ヒカル>その日の昼・・・現場にはキープアウトのテープ
が張られ、ぞくぞくと鑑識チームが中に入ってゆくのを
テレビで見ることができた。
アキラ>後日の報告で、そこから不発弾が多数見つかった
どこの業者のものかもわからない
そして工事を遅らせる理由にもなる
着服することもできるのではないか
などなど・・・様々な憶測が飛び交った
アキラ>だが・・それを最後に・・・
その後の結末については語られることはなかった。
アスカ>
残った現実・・・・・
ユウキ>
それはそこにはいくつもの不発弾がそこに置かれている
ということだけだった。
ヒカル>
無論住民側にはこのことは知らされまい。
ただ単にこの問題はのらりくらりと信仰され、
また再び闇の中へと消え去っていくのだろう
・・・・以上報告終わり
アキラ>終わったな・・・・
アスカ>ああ・・・・
そうして私たちは、病院の屋上で、
黄昏をみているのだった・・・・
ユウキ>次回予告!
ヒカル>一つの事件が解決したと思って
ホッとするのもつかの間
アキラ>またメンバー四人の懐に持つスマホが、
バイブ音を鳴らす
アスカ>
新たなる事件がまた帰らを呼び出すのだった。
次回もお楽しみに