本記事の内容
■ シリンジの定義
■ シリンジのサイズと先端形状
■ タイミング法の代替?不妊治療のシリンジ法。

シリンジの定義
シリンジとは
注射器のうち、注射針や押子(プランジャ)以外の、筒状の部分のこと。
です。医療業界ではさまざまな使われ方があります。
例えば
■ 経管栄養で、栄養剤を注入するため
■ 採血をするため
■ 気管切開のバルーンを膨らませるため
■ 不妊治療におけるシリンジ法
このような使い方があります。
この場合どれももちろん滅菌済みで、ディスポーザブル(使い捨て)ですが、ガラスシリンジなどの、物によっては滅菌して再利用する場合もあります。
また、インフルエンザワクチンのように、最初から薬液が充填されているプレフィルドシリンジというものもあります。
医療業界以外での使い道もあり
■ ペットへの強制給餌
このようなシーンでも使われています。
我が家では子どものお風呂のおもちゃになっていたりします。
あとは、なんでかはわからないんですが、新品の炭酸飲料をシリンジで吸い上げて、勢いよく戻すと、メントスコーラかよってくらいにフィーバーしました。
知らずになんとなくデスクでやったために、机の上が悲惨なことになりました。
シリンジのサイズと先端形状
シリンジ(注射筒)のさまざまな種類について、主に使われるものだけ解説します。
まずはサイズバリエーションです。
サイズについては1mL~100mLまでで豊富なラインナップです。
例外で550mLみたいなどでかいやつもありますが、病院では見たことありません。ペットの給餌用だそうです。ちょっとほしい。
引用元:Rakuten
次に先端形状です。
引用元:ニプロ
ルアーチップ式は、主に、先端に注射針をつけて使用します。
メーカーによって若干違いはあるかもしれませんが、
『中口』は1mL~10mLのサイズ
『横口』は20mL以上のサイズ
のものが採用されていることが多いです。
引用元:ニプロ
ルアーロックはこの独特な先端形状がISOで明確に定めれており、
先端をねじ込むことで、閉鎖式コネクタなどへ固定して接続することができます。
閉鎖式コネクタとは点滴などのチューブの途中についているコネクタで、そこにルアーロックシリンジをつないで、薬液を注入したりします。
抗がん剤投与システムなんかもこのタイプを使用しております。
カテーテルチップは、経腸栄養にて内服液剤投与など、注射以外 の液剤投与に使用されるものです。
以前は、黄色のものでしたが、誤接続を防止する目的としてカテチの形状が変更され、色も紫又はオレンジへ変更されました。
逆に今までカテチで使用していた黄色は、神経麻酔分野で使われることになりました。
その他には硬膜麻酔で使用するガラス製のシリンジがあったりしますが、今回は割愛させていただきます、
カラーバリエーションもその他には赤・青・緑などありますが、病院それぞれで意味を持たせて使い分けているところがほとんどです。
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タイミング法の代替?不妊治療のシリンジ法。
不妊治療の一環としてシリンジ法というのがあります。
具体的にはシリンジを用いた在宅膣内授精です。
排卵時期にタイミングを合わせるのが難しいカップルなどにはタイミング法の代わりとなる一手です。
シリンジを使ったイメージはこんな感じです。
詳しいやり方などはこちらのサイトに書かれているので、気になる方は見てみてください。
我が家も子ども2人とも不妊治療を経て産まれてきてくれました。
タイピング法のプレッシャーがかかる気持ちはものすごくよくわかります。
シリンジを用いて、こういった代替方法がとれることで、そのプレッシャーから解放されるのはメンタル的にもすごく良いことだと思います。
性機能障害カップルへのシリンジ法の有効性は累積妊娠率が25-70%程度とされています。
シリンジについて、代表的なことをざっくり解説いたしました。
過去記事も良かったら見てください。
