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日々好奇心の趣くまま

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今年から少々追及してみたくて時間を見つけて勉強している撮影技法。
機材が若干特殊で高価な上に海外から取り寄せなければならない、もしくは部品を取り寄せて自作する必要があるためまだ検討・準備中の段階。

ある種の昆虫が紫外線センサーを備えているのが明かになったのは100年以上も前のことらしい。
更には花と昆虫と紫外線の関係が明らかになり出したのは知っている限りではおそらく1970年前後。
昆虫は紫外線を見ることができるため、花もそれに合わせて(人間から見ると)密かに昆虫を呼び寄せるためにメッセージを送っているらしい。

その不思議な現象研究の第一人者はたぶんこの方。
http://www.naturfotograf.com/UV_flowers_list.html

紫外線写真の技術的なノウハウはこのあたりのページが非常に勉強になる。

http://www.beyondvisible.com/BV0-Barebasics.html

http://photoextremist.com/ultraviolet-induced-visible-fluorescence-photography-tutorial

春になって家の周りにもいろいろ花が咲き出したので、とりあえず手近な機材でちょっとばかり触りだけ試してみた。
家の周辺の花で試してみたところ、ユキヤナギが一番反応がよかったのでこれを採用。

花の単体を普通に白色LEDライトでマクロ撮影したもの。


同じものに暗室で以下の紫外線LEDライトで照らしてみる。(本来ならばもう少し短波長のものがいいのだが、現状持っているのがこれだけなので)
 

高性能 日亜化学工業社製 UV-LED (紫外線LED) 375nm 9灯使用 ブラックライト ハンドライトタイプ(PW-UV943H-04)

 

するとこんな感じで花弁周りに白いハロが現れてくる。

 


(法則によると昆虫は黒いものに寄っていく習性があるため花弁周りは黒くなるはずだが、なぜかこの場合はその限りではない。)

すでに受粉をしているであろう日数が経っている個体を撮ってみると。


白いハロは消えている。受粉の有無と関係しているのだろうか。

紫外線写真は大きく2つに分かれて 1.紫外線そのものを撮るもの 2.UVによって励起された可視光を撮るもの。
とりあえず個人的に興味があるのが後者の方。

実はこのUVに反応して可視光を出す蛍光現象は地上はもとより海中で数多く見られ、サンゴやイソギンチャク類などは前衛アートさながらの色の競演になるらしい。
実はそちらの方をメインに狙っているのだがまだまだ道のりは遠く、途中で挫折するかもしれません。