朝日連峰 / Mt. Asahi, Autumn Leaves | Nature | Photography | Music | Art

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先日撮影した朝日連峰の動画が完成しました。
 

 

今更ながらではありますが、初4K作品です。

撮影時の詳細は以下。
https://ameblo.jp/delphinus1024/entry-12318902207.html

この山、時間をかけてきちんと撮影をしようとすると色々難しい側面があって…




まずは環境保護のため山域全体がテント禁止。


管理人さんの話を聞く機会があったのだが、限られた予算の中で登山者の世話や環境保全に勤めておられ、テント解禁による環境の悪化(とりわけゴミの類)を憂慮して全面禁止にしているということ。そのあたりの決まりは尊重しなければならない。


そうなると拠点は大朝日岳山頂近くの避難小屋になってしまうが、このあたりはあまり紅葉がない。




一方、紅葉の最も美しいのはそこから稜線を隔てた小朝日岳とその周辺なのだが、そのあたりはすれ違いも侭ならないほど狭い道がずっと続くため、往来の多いデイタイムに紅葉に囲まれた場所で落ち着いて撮影するのはなかなか難しいし、更には月景撮影のために夜中このあたりに移動するのも難しい。




加えて、時折吹く強風で撮影ができなくなることも多々あったり、晴天予報の割には雲が多かったり、撮影に関してはなにかと妥協しなければならない場面が多々あり。

しかしながら、紅葉そのものはここ数年撮影した中でも一番ともいえるほどの美しさだったのは間違いなく、改めて東北の山の魅力を再発見したような気がします。




音楽について。

日本の紅葉の素晴らしいところは海外でよく見られるような「単色」でないところ。


化学的に言うとクロロフィルやカロテノイドやアントシアニンなどが混合されることによって多種多様な色が作り出されているらしいが、それらの色々が一箇所に群生せずにうまく分散共存できている。


これらの発色に何らかの生物学的な意味があるのかはまだ解明されていないらしいが、少なくとも人間の美的感覚から見ると最上級の色々の競演が日本の秋の山岳地帯で繰り広げられることは世界に誇れることだと思う。

…というようなことを念頭に、モードスケールを色に見立てて、Aのペダル音の上に多種多様なモードの断片が現れては消えていく…樹木の色が遷り変わるようなイメージで即興してみました。