生と死の幻想 | Nature | Photography | Music | Art

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巷では足尾アルプスなどと銘々されている稜線。
以前書いた松木渓谷の山側なのだが、低山なのに絶景目白押しという話なので行ってみた。

基本的には登山道ではないので標識などは一切ないが、取り付き点さえ押さえればあとは道迷いはほとんどない。
延々と林道歩き+延々と滑りやすい急登を3時間ほどでようやく気持ちの良い稜線に出る。低山だが時間がかかる。




かつて足尾銅山の煙害のために植生が失われたため、標高1500~1600m程度の稜線なのだが視覚的には2000m後半レベルの風景が続く。 要は人災のおかげで擬似的に森林限界を超えているということ。

谷底には以前歩いた銅山の残骸。




このコース一番のランドマークであるブナ。煙害から生き残った個体らしい。


ここだけ見ると街中にある公園のよう。




稜線を歩いている限りでは文句無く気分がよい。




今回一番の難所…だが、見た目ほど怖くない。




不思議な光景。銅山側は煙害のため樹がなくガレていて、反対側は樹が鬱蒼と。




生と死が稜線上にも繰り広げられる。複雑な気分になる。



 

 



稜線で一泊しても面白そうだが、荷物が重いと序盤の滑り急登地帯で地獄を見そうです。