鳩間島~海中風景 | Nature | Photography | Music | Art

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GWを利用して久しぶりに八重山を探索してきました。

八重山の島々の中で竹富と小浜は観光地過ぎたり海が期待できなかったりして訪れるモチベーションがあまりないので、それらを除く最後の未訪問だった島が鳩間なのです。

一方、知人の中にも「鳩間しか行かない」と豪語している人がいたり(実際今回現地で鉢合わせした)、この島にリピートしている話は多く、ある種の人々を惹きつける何かがある島のようです。

…ということで実際に行ってみた。

散策してみた鳩間の唯一の集落はこんな感じ。


 

 



島一周道路はあるが、集落を離れるとずっと景色は変わらずこんな感じ。




所々で海岸に出ることができるが、どこも風景は同じ。




干潮であれば海岸沿いに一周することもできそう。

 


その一周道路も一時間もあれば歩けてしまう。歩き足りないので内陸にある観光マップに載っていないトレースを見つけて踏み込んでみる。ハブのいない島なので安心である。

立派なガジュマルを発見。




本来であれば名前を付けられて観光スポットに加えられてもいいレベルなのだが、何故かほったらかしで藪漕ぎをしないと近づけない。

という感じで歩き回ったが、それも数時間もあれば陸上で探検する所がなくなってくる。

さて、次に海の中の探検にとりかかるが、鳩間でダイビングをする話しもあまり聞かず、離島.com以外の海中の情報はほとんどない。


google mapの航空写真を見ると、鳩間のリーフは東西に大きく広がり、特に東の方は隣の西表に達しそうな長さ。

干潮になると遠方にリーフの長い浮島ができて西表まで歩けそうな錯覚を起こすほど。




島の南は航路になっているので安全に素潜りはできなさそう。
従って、リーフ外で水深を取って素潜るのであれば島の北側が唯一の選択ということになる。

ということで、島の北にある島仲浜から沖に出て左右に振って探索をしてみた。




生きたサンゴはそこそこいる。





沖縄によくあるダイナミックなリーフエッジのようなものはなく、なだらかに深くなっていく感じの海であまり地形的な面白さはなさそう。

 


とはいえ、所々に白砂の水路があって気持ちの良い場所もある。川もないので透明度はまあまあ。





魚影は平均的だが、ウミヘビがやたら多く巨大なものもいて寄ってくる。ウミヘビは人を見ると隠れ場所と思って寄ってくる習性があるようで、噛まれれば命はないし少々おっかない。温厚なので噛むことはまずないが。


サメと遭遇。大人しいネムリブカなので襲うことはない。


左右に泳いでみたが、あまり様子は変わらない。どちらかというとノッペリした海という印象。


ということで、海の探索も一時間ちょっとで終了。

正直なところ、今回探索した範囲では海の中目当てで訪れる島ではないようです。
ちなみに有料でよければ近くのバラス島に舟でスノーケリングに連れて行ってくれるそう。

集落の明かりも少ないので、夜になると八重山の隠れた名物でもある満天の星。




簡素な宿が数軒あるだけで商店もアミューズメントもなく、綺麗な色の海があるだけ。 




それぞれが自分の居場所を見つけてただただのんびりする、もしくは同じ香りのする旅人を見つけて飲んだくれる…
この島で沈没する人々の気持ちが少しばかり分かったような気がした。