とにかく物価のべらぼうに高いアイスランド、どうやって出費を抑えるかが頭の痛いところ。
まずは最も重要なレンタカー。
他所のブログでsixtを利用した記述が多かったし、価格もリーゾナブルなようなのでそのままこの会社を利用。
軽いトラブルもあったが、総じて良心的な会社だと思います。
今回唯一贅沢をしたのが車種。宿を兼ねているのである程度大型のもの。ダートの悪路を多く走ることが予測されたので4WDのchevrolet captivaを選択。

この選択は大正解で、後部はフルフラットになるので寝心地は抜群で多少の悪路でも快適に走れる。ただし料金は\10,000/日ほどになってしまう。
ガソリン代はべらぼうに高く\200/l近く。ただし、どこで入れてもほぼ統一価格のよう。
最終的な総走行距離は2300kmほどだったので、この辺の足代だけで航空券代をも凌いでしまうという結果に。
アイスランドの平地のこの頃の最低気温は0℃前後。なのでさほど寒くはないのだが、強風による体感気温の低下や内陸は更に気温が下がることが想定されたので、念のため冬山仕様の防寒対策を。
寝袋は愛用のNanga 750SPDX

加えてThermarest Neoair

かなりのオーバースペックですが、これらのお陰で内陸の高地でも安心して寝ることができました。
またオーロラ撮影時の防寒対策として、一昨年あたりから雪山撮影用に愛用しているMontbellのポーラーダウンの上下。
収納はかさばるが、厳冬期の夜の冬山でも寒さ知らずのすぐれものです。


ちなみに、このあたりのダウン系のかさばるものは

こんなもので極力圧縮してバッグに詰めています。
食事ですが、普通に外食をするとガスステーションの軽食コーナーでスープを頼んでも\1500ほど、更にもっときちんとした食堂できちんとした食事をすると軽く\3000~\4000ほどになってしまう。
そもそも食堂のあるような場所に滞在することはほとんどないので、自炊用買出しにスーパーの食材を覗いても卒倒しそうに高い。
それでも割安なものが若干あるので価格調査した結果、最低限の栄養が摂れる一番安い組み合わせがこんな感じ。

パンは日本と値段が変わらない上に、日本より格段に美味い。
加えて安いハムとコールスロー系の惣菜(生野菜は死ぬほど高いので)でサンドイッチが基本的に三食。まあ山岳縦走のときの食事と思えば腹は立たない。これなら一食\200程度。
さらにカルシウム補給にアイスランドの国民食であるスキール。美味い上に安い(\150~200)
気温がずっと低いので(0~8℃くらい)、車にそのまま食材を数日積んでいても問題ありませんでした。(レンズが曇るので基本的に車の暖房は常時OFF)
水は町にいるときに大量に汲んで行くが、川の水もそのまま飲んでいた。ただし氷河が水源の水は結構濁っているので避けていましたが。
調理用ストーブに関してはPrimus用のタンクであれば地方でもほとんどのガスステーションに売っているので、日本から先だけ持っていけば問題なし。
英語圏では"プライマス"と発音しなければ通じない。


ただし大ぶりなタンク一本が\1200ほど。
基本的にガスステーションはコンビニを兼ねているのでだいたいの必需品は買えるが、かなり割高なので極力スーパーで買ったほうが安い。
カーナビとして、GarminのGPSを持参。

それにOSMのIceland版マップを格納。
http://garmin.opentopomap.org/
これのおかげで人里を外れた荒野でも全く道迷いがありませんでした。
ガイドブックとして定番なのが、LonelyPlanetのIceland

しかしながらこの本、町の情報などは十分便利なのだが、さすがに撮影目的やアウトドア系の旅行者にとっての情報源としてはあまり約にたたない。
今回個人的にもっとも役に立ったのがこのマップデータ。
http://www.ourfootprints.de/gps/mapsource-island_e.html
マイナーなスポットや内陸の渡渉情報などが細かく載っている。内陸部の道路は渡渉が多々あり、通常の4WD程度では渡渉マークの箇所は通行を諦めざるを得ない。渡渉できるレベルの車高の高いスーパージープを借りるとなると\5~6万/日とかになってくるのでこれも無理。
いかに渡渉を避けたルートを選択するかが鍵になってくる。
結局この情報と地形図をたよりに風景がよさそうで通行できそうな場所を推定して行程を決めていきました。
使い方はまずノートPCにGarmin BaseCamp(フリーの地図ソフト)をインストール後、このマップデータをインストールすれば使える。