どんな状況で撮影したか、ささやかなアピールとして冒頭に環境音と同時に収録しています。
映像自体は数年前に撮影したもので、ご覧の通り冬の貴重な晴れ間という以外は大変過酷なコンディションだったため、星景や黎明・夕暮れの映像も断念しました。

当時は納得いかない結果だったのでボツにしましたが、最近見直してみて、厳冬期の一ノ倉沢の美しさを再認識、もったいぶることもないか…と思い短い映像にまとめたものです。
機会があれば、この時撮れなかった星景などもトライしてみたいのですが、いかんせん一帯が雪崩の巣である上に、迫力あるアングルで撮るにはその雪崩危険地帯まで踏み込む必要があるので結局二の足を踏んでいます。

音楽ですが、いつもながらのピアノ即興なのですが、尺が短いので非常に単純に、4つの簡単なモチーフとその反行だけでできています。
最近のマイブームがTintinnabuliと呼ばれる作曲手法。作曲家アルヴォ・ペルトが考案したもので、転調や混み入った和声進行を駆使しなくても魅力的な音楽を作ることができる方法論のようです。
今回の曲、即興なので厳密なTintinnabuliではありませんが、Tintinnabuli特有の静謐な世界を作り出せるよう試行錯誤したものです。