前回書いたlibRawを使って、実験的に実際にTimeLapse撮影した5D2&3のRAWファイルから生データを抜き出して輝度ヒストグラムを作ってみました。
音なしでは寂しいので、以前の動画でボツにした曲をリサイクル利用…
実験台は最近の動画で使用したフッテージで、絞り優先で露出を追随しているものや、露出固定のものなど、いろいろとりまぜていくつかのシチュエーションでヒストグラムをインポーズしています。ヒストグラムの作成はOpenCVの力を借りています。
画像そのものはRAWファイルに格納されているサムネール用のjpgをそのまま使用(なのでかなりちらついています)
上下2つのヒストグラムがありますが、下はそのままリニアで出力、上はとりあえずγ=2.0でガンマ補正をかけたもの(たぶん計算は合っているはず)。
これを見ると、白トビ以外の判定はガンマをかけた方を使うのがよいみたい。
更に平均を赤線、標準偏差を緑線で書いてあります。
じっくり見てみると、やはり心理的に感じる明るさとヒストグラムは結構乖離していることがわかる。
雪原などは夕暮れでも白昼並みかそれ以上に明るいし、星景といえどもその平均値は中心あたりから下へは行かない。
至極当たり前なことですが、適正露出というものが一筋縄ではいかないのも改めて納得。
ツールではなく自分でいろいろやってみて初めて分かることも沢山あります。