場所で言うと1:43あたり。
感動的な黎明の湖の畔でカメラをセッティング。
光が射してくる時間をひたすら待ち続けた。
そしてまさにその瞬間が来たとき、なんと構図の中をワカサギ釣りのオヤジさんが横切って行ったのです…
もちろん凍結した湖面上。。
その部分を拡大してみるとこんな感じ。

全体の大きさに対して本当に小さい影なのだが、持ち帰って見直してみるとどうしても唯一の動体であるオヤジさんにしか目が行かなくなってしまう。主役は朝の光と影のはずなのに…
撮り直しはきかないため、判断は3つのうちの一つ
1.このシーンは諦める -> しかし諦めがつかない
2.いっそのことオヤジさんを主役に -> しかしそれは本意ではない
ということで3つめの選択肢、ポストプロセスでデジタル的にオヤジさんを抹殺(?)することに決定。
そこで、一番初めに思いつくAfterEffectsのコピースタンプで試してみた)が、前景の樹が邪魔でうまくいかない。
そこで、知恵を絞った。
思いついたのが、星でよく使う比較明合成で消せないだろうか?
やってみた。
AfterEffects上でオヤジさんの軌跡部分にマスクを設定、そこにEchoをタップ多めにかけ、Echoオペレータを最大値にしてみた。
これは前後フレームで比較明合成をしているのと等価になる。
オヤジさんより周囲が明るいので、(オヤジさんが立ち止まらない限りは前後の同じ場所の明るいフレームがオヤジさんを消してくれるというもの。
果たして結果は…公開した動画の通りで、綺麗にオヤジさんを抹殺(?)できました。
たまたまオヤジさんが止まらずに移動してくれたので成功したわけですが、とりあえずめでたくデジタルの勝利という結果になりました。