燦めく金作原原生林 | Nature | Photography | Music | Art

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日々好奇心の趣くまま

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南西諸島での山や森の散策は本州より緊張する。

幸いながら、西表をはじめ今まで無数に沖縄の森の中を散策していますが、今のところハブに打たれたことはありません。

今回、折角なので現代のジュラシックの森(?)奄美大島の代表的なジャングルコースである金作原原生林を散策してきました。

通常は昼間2時間程度で見て回るコースのようですが、森の面白さの大半は昼以外の時間帯にあるわけで、車中で一晩を明かすことにしました。

かなり時期外れでダメモトではあるんですが、奄美で梅雨時に多く見られる夜光性のシイノトモシビダケが標高の少し高いここなら一本くらいでも残ってないかなぁ…とか、夜間なら運よくクロウサギも見られるかもという淡い期待…とか。
いろいろ思いを巡らせながら現地へ。

Webで調べる限り、金作原への林道はかなりの悪路らしく、軽のレンタカーでアプローチできるかどうかが心配だったのですが、最もアプローチの容易な知名瀬コースを選んだのが幸いして全く快適に現地に着くことができました。 
まあ後半はダート道なので悪路でないわけではありませんが、本州での登山口へのアプローチの方がずっとハードなところが多いし、北海道などはそれに輪ををかけて…

原生林入り口が今夜の宿。時間帯により変化する多種多様な鳴き声が気分を盛り上げる。



金作原のシンボル、奄美の観光パンフレットにも必ず載っている巨大なヒカゲヘゴ。入り口から徒歩10分くらいの場所です。



ただし、歩き回った範囲ではこのようなジュラシックな構図が撮れるのはここ一箇所だけのようで、ほかの場所のヒカゲヘゴは別の植生と背景が混ざってしまってあまり浮き立ちません。



シイノトモシビダケの本物は見たことがないので、明るいうちに森を散策しながら倒木に生えている「それっぽい形」のキノコの場所を記録、暗くなってからハブ対策に足元のガードをして森の散策を開始。

月のない暗黒の森、途中コウガイビル(たぶん非吸血性)が木から下がっているやら巨大ヤマナメクジが這い回っているやら、なかなか精神的に追い討ちをかけてくれます。

星とジュラシックの森。たぶんよそではあまり見ない写真でしょう。そのままだとただの影になってしまうので、不自然ながら下から少々照明を焚きました。



結果を先に言うと、キノコはすべてハズレ。クロウサギもそれっぽい声は聞こえるものの、姿は見せませんでした。

その代わりと言ってはなんですが、想定外のすばらしい生物が大勢で迎えてくれました。
日暮れの頃から、森の中からポチポチと飛び始め、見る見るうちに光の大乱舞に。



想定外の出来事ゆえ最盛期は撮り損ねたので光は少なめですが、実際はこれの何十倍の数は飛んでいたでしょうか。森一面がXmasイルミ状態になった感じ。
後から調べてみるとキイロスジボタルという種らしく陸生のホタルのようです。

奄美の森…なにかと奥深い。