しかしながら、これを成就するには2つばかりハードルが存在します。
1. Mt. Cookをはじめ、見ごたえのある主峰は北の方角に位置するので天の川からは離れている。
2. この地域の晴天率がとても低い。
1の問題、例えばFishEyeを用いて無理やりひとつにフレーミングすることは可能ですが、そうすると山が小さくなりすぎて迫力がなくなってしまいます。ということで無理をせず、主峰ではなくても方角と形のいい稜線を天の川と一緒に切り取ることにしました。
また、2も滞在中かなり悩まされました。昼間は晴れていても夜に曇ったり、撮影不可能なほど強風だったり。
最早ここでの星空は撮れないか…と諦めかけていました。
そんな滞在最終日の夜、ようやく願いが叶って満天の星空に出会うことができました。新月ということもあって、天の川全開です。
以下ごく一部ですが。



そんな中の1シーン、不思議な赤い光が写ってました。

これを撮った時、肉眼では普通に真っ暗だったので、家に帰って現像してから気づいたのですが。
もちろん光害のある地域とは考えられないし、都市のある方向でなく、人工光ではないはず。また、朝日が来るような時間帯でもありません。
もしかしてオーロラの可能性?? 真相は不明です。
世間ではテカポの星空ばかり宣伝されていますが、近隣に街が存在しない分、ここの星空の方が一段とクリアです。もちろん晴れればの話ですが。
補足:光の原因、ある方からご教授いただきました。どうやら大気重力波+大気光という現象のようです。