今回ニュージーランドに念のためGPSのワールドスタンダードであるGarminの安価版を購入して持って行きました。
普段国内で使っているGPSはカーナビとしても使えるSONY製で海外では使用できないため、新規購入となったわけです。



漢字が使えて国内地図搭載の日本正規品だとかなり高価になるが、地図データはネットで拾えるし英語だけで十分なので安い平行輸入品を購入しました。
更に安いetrex 10というものもありますが、とりあえずカラー表示で評判のよいetrex 20にしました。
今回ニュージーランドでGPSが必要だった理由は。
・格安レンタカーなのでカーナビがついていない。
・冬季なので山道が明瞭かどうかが不明。(結果は非常に明瞭でGPS不要でしたが。。)
・夜中に暗闇の中、星を撮りに行って帰ってこられるかどうか不安。
といったところです。
以上は前置きで、まずは準備編です。
用意するもの
・etrex 20
・A:miniBのUSBケーブル
・地図データが大きいようならmicroSDカード。一国くらいなら本体メモリだけでも間に合います。
・ルートの転送をするならカシミール
データの用意
etrex本体にも世界各地の地図は一応入っていますが、主要国道程度しか格納されていないのでそのままでは使い物になりません。
OSMというグループが世界各地のフリーの地図データを充実させているので、それをありがたく使用させていただきます。
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/OSM_Map_On_Garmin/Download
今回のニュージーランドの場合、以下のデータを使用しましたが、十分出来が良く運転中の道迷いは一切ありませんでした。
http://nzopengps.org/index.php
Downloads -> Cross-Platform (Windows / Mac / Linux etc) gmapsupp.imgをダウンロード -> 解凍、gmapsupp.imgができる。
このgmapsupp.imgがGarminから地図データとして認識されます。
etrexをUSBでPC接続、microSDを装着しているとドライブが2つあらわれる(本体とmicroSD)ので、そのいずれかのルートディレクトリにGarminフォルダを作成、gmapsupp.imgを置く。


ちなみにこのデータを入れた後のクライストチャーチ中心部のマップですが、非常に細かい道まで表示されているのがわかるかと思います。

以上で地図データの準備は完了です。
ルートの転送
ググれば世界各地の登山・トレッキングルートのGPS情報が取得できます。
例えばヤマレコなどでも海外のGPS情報がダウンロード可能で、例えば丁度Mt.CookのHookerValleyのトラック情報があったので、このトラック情報をGarminに転送してみます。
まず、GPXデータをダウンロード。

etrexをUSB接続し、カシミールを立ち上げる。
以下のように先ほどのGPXファイルを開く。デフォルトの拡張子が異なるのでファイルの種類を「すべて」にすること。

ここで国内ならルートが表示されるが、海外は無視されるので、気にせず以下の操作。

子ウインドウが開くので、「トラック」をクリックすると、読み込んだトラック情報が表示される。

ダブルクリックして適宜分かりやすい名前にリネーム

右クリックでGPSにアップロード

以下の通り、Gaminドライブを選択。

分かりやすい名前をつけて保存。

etrex上でTrackManagerを開くと

トラック情報が現れるので、それを選択。

ViewMapを選択すると

めでたくトラック情報が表示されます。

その他の便利機能
カメラマン限定ですが、地味に便利なのがこのメニュー

その日、その場所の日の出入、月の出入、月齢が表示されます。

結構お世話になりました。
結論
日本の至れり尽くせりのカーナビと比べると、機能も限定的で操作もやりにくいですが、
・目的地に確実に着ける。
・オフロードな場所で迷って遭難しない。
という最低限重要なことは十分満たされます。そう考えると結構安い買い物だったかと感じてます。