リバースアダプター。

マクロエクステンションチューブ。

そしてレンズ径を合わせるためステップダウンリング。

そしてマクロ必須のアジャスタ。

いずれもさほど高価な機材ではありません。
何をやりたかったかというと、「リバースレンズ」という手法です。
要は広角レンズを前後逆方向(つまりフィルタ側をカメラに)につけることで、場合によってはマクロレンズより品質のよい超マクロ撮影ができるというもの。
取り付け順は、カメラ->リバースアダプタ->(必要に応じて)エクステンションチューブ->(必要に応じて)ステップダウンリング->広角レンズ逆向き
更に、アジャスタをつけると全体像はこんな風にかなり仰々しくなります。

ウチに唯一あるフィルタをつけられる(眠っていた…)広角レンズ、TAMRON SP AF 17-35mm F/2.8-4 Di LD Asphericalを使用。
リバースアダプターのフィルタ径のバリエーションは限られてくるので、径変換はほぼ必須。フィルタ径合わせはリバースレンズの場合、実はステップアップをしているのにステップダウンリングが必要なところが少々トリッキーです。
ひとつの問題は普通にレンズを外すと絞りが開放になってしまうことですが、これは(おそらく)EOSに限ってはLens Twistという手法で回避できます。
絞込みボタンを押しながらレンズを外すことによって、そのときの絞りを維持したまま外すことが可能です。
ちなみにLens Twistの手法で半外しにすることで絞りが固定されるので、Time Lapseでのちらつき防止として使うこともできます。昼間限定ですが。
ということで、リバースレンズで自宅の周りの変哲もない花を撮ってみました。どうせなので、極限まで拡大するためにエクステンションチューブもすべて繋いで最大の拡大率で試しています。



この例ではF8ほど絞り込んでいますが、それでも被写体深度がピンポイントなので位置が髪の毛一本程度の差でもフォーカスがずれてくるし、風が吹くたびに花の位置が微妙に変わってくるので、フォーカス合わせは至難、本気でやるにはもう少しちゃんとした位置微調整用の機材やら被写体を固定する工夫が必要そう。
また、絞り固定なのでフォーカス合わせの時も暗く、照明は必須。
この状態で写っている範囲はおおよそ数mm四方程度で、ここまで拡大するとほとんど抽象画の世界になってしまいます。
ちなみにエクステンションチューブを外して短くしていくと拡大率を抑えられて幾分現実世界に戻ってきます。
本当はこの機材で雪の結晶を撮りたかったのですが、来期までのお預けになってしまいました。