富士山が世界遺産登録され、開山後は人が多く入って荒らされる可能性も考えられるので、まだ氷の多い開山直前に突入してきました。
近くにある観光化された富岳風穴や鳴沢氷穴と異なり、ここは入り口の梯子以外はほとんど手が入っていない自然のままの洞窟で、もちろん照明などはありません。冬山装備と同等の格好で自己責任で入洞です。
樹海某所の入り口に駐車して遊歩道を進むこと15分ほど、大地にぽっかり穴が開いています。

入り口周辺は陥没穴になっており、上を見上げると樹海の真ん中に穴が開いている感じです。洞窟からの冷気でこの時期でも寒いほどです。


洞窟は向かい合わせに2つあり、今回入るのはメジャーな第一穴の方です。もう一つの穴の方が長大らしいのですが、大変な上に氷などはないらしいので、今回はパス。
真ん中にある棒が梯子で、ここから入洞します。梯子高さは5mほどで、濡れて滑りやすい。
梯子を降りるとすぐに凍結した足場の悪い岩場を慎重に降りていきます。

降りきってしばらく歩くと一面氷の世界となり、氷柱がそこかしこに。もっと強力な光源を持ってくれば全体像を綺麗に写せたのにと少々後悔。

ここで自前の特製照明器具と三脚+ドリーを駆使して氷柱の撮影を開始。気温は0度前後ですが、寒さを忘れて2時間ほど動画と静止画を撮りまくってきました。
そのうちのいくつかを。



ドリー撮影した動画の方も上手く編集できれば後日公開しようかと思ってます。
ちなみにここへ行った矢先、NHK特番で大々的に取り上げられていました。今後訪問者が増えそうな予感です。