今回はLa Paz湾を徘徊する野性のジンベイザメの映像です。
La Paz湾ではジンベイザメが定住しており、ダイビングの帰りに立ち寄ってくれます。
ジンベイのヒレを見つけてそこに三点セットだけ着けて体ひとつで飛び込むスタイルです。
ジンベイにせよクジラにせよ、彼らは図体が大きいので見た目はゆったり泳いでいるように見えますが、実際に隣で一緒に泳いで見ると、ロングフィンで全力疾走しても追随していくのが精一杯の速度で泳いでいます。(特にクジラなどは通常は全く追いつけない速度で泳いでます。）
今回の映像もそんな状態での撮影なので、構図やら光の方向やらを気にしている余裕はまったくありません。ただひたすらブレないようにカメラを構えた状態で全力でキックをしながら被写体をフレームインさせるのが精一杯という感じです。
大型海洋生物と対峙するには、ただひたすら脚の持久力との勝負であることを思い知らされる場面です。(最近トレーニングをサボってますが、、)
こういうときには、やはりカメラ+ハウジングが重くて大きい方が慣性力が大きいためブレが少なくなるようです。映像はすべてEOS 5D Mark II+ハウジングで撮影したのですが、普段は厄介扱いしている重く大きいという特性が役に立つ場面かと思います。
音楽ですが、上記のような撮影事情のせわしなさを隠蔽(?)すべく、弦楽合奏でなるべく優雅につとめてみました。