先週、東京国立博物館 平成館の
ボストン美術館 日本美術の至宝特別展へ。
なんと、一時間近く並び・・
年末年始だったか、記事にした 記憶が、、、
ボストンの医師で資産家が、41000点もの
日本美術をコレクションしていたって
すごいと思いませんか?
1900年前後のころ、日本文化に
それほどの情熱を傾けた人々がいたんですね。
ボストン美術館、行ってみたいな。。。♪
ボストン美術館の成り立ちには
岡倉天心がかかわっていたそうで、
(といっても、私は詳しくないのですが・・)
展示のトップバッターは
平櫛田中(ひらぐし でんちゅう)による
岡倉天心像の彫刻でした。
岡山県の田中美術館の前にある
田中公園は、私にとってゆかりある場所。
東京で、田中の作品に遭遇するとはネ。
ところで、
私は伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)が大好きで
これまで何度か若冲展に足を運び
今回、彼の作品が数点観られるらしいから
行きました。
でも公の、今回の目玉は
こちらの作者だったよう。(↓)
曽我蕭白(そが しょうはく)
若冲のことばかり考えていたから
だれ?って感じでしたが、
いやぁ、ちょっと度胆を抜かれました。
・・ここからは、私の勝手な感想~~!
ずっと、若冲はグラフィックデザイナーの元祖だなと
思ってきた私。
彼以上に面白く、グラフィカルに描く絵師を
今まで知らなかったんですね、、、
あざやかな色彩が特徴の若冲。
でも、以前見た彼の墨絵の作品からは、
色を抜きにしても大胆に描いているのが
かえってよくわかり、
斬新、どこかユーモラス
現代のデザイナーでもこういうの描きそうだよね
と、江戸時代にしてスタイリッシュなのが魅力・・
クール・ジャパン!って感じです。
一方、蕭白は、、、
もしかしたら若冲より大胆かも。
見るとおかしくて笑ってしまいそうな
まるで漫画みたい。
面白いのは、
描いているシチュエーションと、顔。
彼の作品にでてくる人物の顔を見て寝たら、
すべてを忘れていい気分で眠れそう、みたいな^^
蕭白を観ると、
若冲がなんだか繊細でこまやかに
見えてきました、、、
でも若冲はそもそも、繊細・精密の
色彩あざやかな作品が沢山あるから
それでいいのだけれど。
そういうわけで、
若冲: グラフィックデザイナー
蕭白: 漫画家
と、自分論ですが二人のちがいをインプット。
特別展全体は、狩野派が多かったような。
尾形光琳もあり。
狩野派って、名前に“えい”がつく人が
多い気がするけれど、狩野英孝は末裔?
そうそう、
鎌倉時代(?)の刀と鞘の装飾で
すごーく美しい色づかいに出会いました
実物は金糸でゴージャスでしたが、
記憶色をだしてみました。(↑)
金糸、トーンをおさえた青緑、
そこに黒、白、ブラウンの組紐。
シック&ゴージャス。
現代のいろんなシーンのコーディネートに使えそう