もうすぐ8年目に入る私のピラティス。
続けようとがんばっているわけでなく、心地いい。
ゆったりとした動きと呼吸のなかで
気づきや発見を体感するのは、
時には、これまで生きてきた自分の過去を
振り返ることにつながったり
今を大切に思ったり、これから向かっていきたいことを
なんとなく、感じる時間でもあります。
10代のころ、私はスーパーモデルの
フィットネスビデオを使っていました・・・(!)
彼女たちのような、
どんなファッションも美しく着こなす人
どこにいても、何をしていても絵になる人
顔ではなく全身トータルから“個の魅力”がある人
になりたかったからです。
当然ですが、そのビデオでトレーニングしたところで
劇的に変わることはなく、どうも自分の体は
左右均等ではないことに気づきました。
どこがどうなって、均等ではないのか。
鏡の前で、お風呂で
右がこうだから左をこうすればいいのかと
意識してみたり、
歩き方や体型がキレイな人を観察して
マネできそうなことがあればやってみる。
正しいかどうかはともかく、独断でそんなことをしていて
全身のバランス、骨、筋肉への関心は
10代からありました。
目的は、“美しいカラダ” それだけだったのですが^^;
今だからわかることなのですが
そのどれもが、根本を解決していなかったんですよねーー
ピラティスの先生がおっしゃっていたのですが
左右均等の人というのは、モデルさんでもほとんどいないのだとか・・・
原理や理由、そこにある背景を知らないと
根本の解決、改善につながりにくい。
ということが、ピラティスを通じてわかったことです。
たとえば、
私は中学生のころアーチェリーをしていて
アーチェリーって、体の左右のうち半身ばかり、
同じ方向の動きばかり鍛えてしまうスポーツだった。
ということに、ピラティスを始めてから気づきました。
成長期真っ只中だったことが相乗し、
左右の筋力に差を作っていたというわけです
また、中学から電車通学をして
通学時間が長かった。
辞書などが入った重い手提げかばんは
同じほうの腕にばかり提げていた。
4人家族での毎日の食卓。
自分の席は何年も同じ位置で、
いつも少しだけテーブルの中心方向へ
体を向けがちだった。
など、一例ですが、こんな生活習慣や癖もまた
筋力や歪み、体のバランスに影響し、
その積み重ねによる“ズレ”が
余分な負荷を体にかけていたことがわかりました。
いろんなところで言われていることですが
これも、“自分を知る”ということですよね。
肩こり、便秘が解消した
体のラインがキレイになった
姿勢がよくなったとか、
ピラティスで得られる肉体面の効果は、
整体とかエステでも手にできると思うのですが、
ピラティスを通じてする体づくりは
まさに、自分と向き合う。
それが、精神鍛練になっているのではないでしょうか♪
修行とか体育会系のような鍛練ではなく、
今、ここにいる自分と向き合って
工夫やケアすること。
その積み重ねが
流されない自分、輪郭のある自分、
“自分軸”のようなものを
つくり上げてきたのでは・・・と思います。
もちろん、その途上なのですが。
しがみついてでも流されない、というのではなくて
軸を持ちながら、柔軟でいる。
大切なのは、そこかなと思います。
表面的には同じことのようであっても
人工的にしたことと
きちんと向き合って工夫してしたことは
ちょっと醸し出す雰囲気が違う気がします。
だから、ピラティスやヨガを愛する女子は
どこかナチュラルですよね。
整形に走る人は、いないのでは
と個人的に思うのだけれど。
この話、長くなるのでこのへんで終わります~~~